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岩本｢次来た時飲もうな？笑｣
｢今までもたくさん我慢してきたのに〜！｣
深澤｢そんなに体にいいもんじゃないんだから今日も我慢しなさい、笑｣
向井｢飲んでる人達に言われても説得力ないですわ！｣
｢そうですわ！ね、康二！｣
向井｢ねー！｣
私達2人は仲良くソフドリ、残りの3人はビールで乾杯。
飲めなくてもやっぱり誕生日パーティーは嬉しいもので、羽目を外して飲みまくる3人をぼーっと眺める。
ちらっとふっかさんを見ると、目が合って優しい顔でいつものように微笑んでくれる。
その気はないくせにまたそうやって微笑んで、私はまんまと彼から抜け出せなくなっている。
みっちり3時間続いた誕生日パーティーは終わり、じゃん負けでいちばん遠いふっかさんをタクシーで送迎することに。
ちゃんと2人で過ごすのって、もしかしたら初めてかもしれない…。
ドキドキで心臓が壊れるんじゃないかってくらい、私は緊張していた。
タクシーに揺られて、いつの間にか眠っていた彼が私の肩に頭を預ける。
傍から見れば私達はカップルに見えるんだろうか、
仲良く見えるんだろうか。
｢ふっかさん、ふっかさんっ！｣
深澤｢んぅ〜…、｣
｢ふっかさん、お家着きましたよ？｣
深澤｢ん…、家まで運んでぇ…、｣
｢えっ？！｣
突然の事で頭がプチパニックになりながらもちゃんとタクシー代を払うふっかさんと一緒に降りて自宅まで連れて上がる。
ふらっふらで、支えないと倒れそうなくらいの彼をがっちり肩組んで支える。
｢何階ですか…？｣
深澤｢3、305…。｣
部屋番号を言うとズシッと重みが増す彼、なんとかエレベーターに乗り込み3階で降りて彼の部屋の前に着く。
｢ふっかさん、鍵どこですか？｣
深澤｢ポッケ、、｣
順番にポッケに手を入れてくと後ろポケットに鍵発見、取り出して玄関の鍵を開け中へと彼を連れていく。
暗くて辺りがよく見えないから玄関の電気をつけようとした瞬間、
｢へ、？きゃっ…！｣
深澤｢あっぶねぇ…、大丈夫だった？｣
彼を支えながらだったからかバランスを崩して転けそうになった私を助けてくれるふっかさん、
頭は守ってくれてるものの、私は下敷きになってるし、彼は馬乗りになり私の顔の横に手を着いて見栄えだけで言えば床ドン状態。
ただの事故だ、
それなのに、私はまた目の前の彼にドキドキしていた。
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作者名：すーさん。 | 作成日時：2021年2月7日 3時
