好 き に な る 材 料 。 ページ3
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ゆ「おー、おはよ〜笑」
てつやにゆめまると呼ばれた男は仲良さそうにてつやとじゃれだす。
その隣にはちょこんと立って俺に微笑みかける彼女の姿も。
話しかけるなんて人見知りの俺には簡単に出来ることじゃなくて、精一杯の気持ちでペコってお辞儀をすると、優しそうに笑ってペコッとお辞儀してくれる彼女。
て「なんで二人とも文系の階にいやがる！笑」
ゆ「俺は用事ないんだけど、こいつの部活の顧問が文系の担任でね〜」
「だって来たことないとこに一人で来るなんて不安だら？笑」
笑顔で慣れ親しんだようにてつやと話す二人を眺めてると、てつやが珍しく気遣ってか俺を紹介してくれた。
て「あ、二年で同じクラスになって仲良くなったとしみつってやつ！」
と「あ、よろしく…笑」
ゆ「俺杭全夢丸って言いまーす、よろしく〜笑」
と「あ、鈴木俊光、よろしく…！」
出された手を掴み、二人で握手を交わすと｢男の子の挨拶っぽい…！｣とカメラで俺らの手元を撮る彼女。
ゆ「あ、こいつ変わってるけど良いやつだから。笑」
補足をするゆめまるに｢変わってなんかない！失礼な！｣と一喝する彼女。
「あ、中山Aです、よろしくねっ！」
満面の笑みで握手を求めるかのように手を出してくる。
と「お、おう、よろしく…！笑」
さっきと同様の握手を交わすと嬉しそうに｢よろしくね！｣って、その笑顔が眩しくすぎて、ずるくも思えた。
彼女と知り合い半年が過ぎた頃、なかなか学校では会えないものの
見かけると挨拶を交わすようになったり、たまに放課後、皆で話したりする機会が増えた。
そこで解けた誤解や、何個かの新情報。
まず付き合っていたのかと思ったゆめまるとはただの幼馴染だったこと。
てつやと親しかったのはゆめまるとてつやが同じ陸上部で何度か彼女自身も観戦に行ってるから。
そして新情報、俺が中学の頃から仲が良かったりょうともゆめまる達と同じ陸上部で俺と出会う前から友達だったとゆうこと。
彼女は嫌な顔せず、俺が質問したらなんでも答えてくれた。
文系にも理系にも自信がなくて普通科を選択したこと、カメラを持ち歩いているのは部活動の習慣で写真部に所属してるから、
今現在彼氏はいないこと。
奇跡的に知り合えて、話すようになってからとゆうもの、
彼女と交わす一言一言はさらに彼女を好きになる材料でしかなかった。
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作者名：すーさん。 | 作成日時：2019年5月28日 0時
