失 態 期 間 。 ページ18
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と「おはよーございまーす。」
り「遅ーい。笑」
と「わりぃ。」
どうやら今日の到着が一番遅かったのは俺らしい。
リビングではてつやとしばゆーとゆめまるがスマブラをし、Aと虫さんとりょうはそれぞれ編集をしていた。
なんも考えずAの横に座ると俺を気遣ってか空いてるソファーの方に少し寄ってくれる。
こいつと付き合ってもう7年が経っていた。
未だに結婚をする勇気もなく、だらだらと付き合い続けている。
しばゆーの結婚式へ行った時、次はお前らだな！と周りのYouTuberに散々冷やかされた。
こいつはどう考えてんだろ。
ぼーっと考えてると知らん間にじーっと見つめてたみたいでAが振り返った瞬間に慌てて目を逸らす。
「なに？笑」
と「べ、別に。笑」
「ふーん。笑」
俺から目を離すとまたパソコンに向き合い編集を再開する彼女。
一緒に住んではいるものの、こうしててつやの家へと集まる時に置いていかれるくらいだし、俺らの関係はラブラブカップルとは程遠い。
もしかしたら、今の俺は冷められてるのかもしれん。
一日撮影しっぱなしで帰る時間は23時を回っていた。
り「みんなで晩飯行こうよー」
て「あ、俺はパース！」
うっきうきした表情でおしゃれして出かける気満々のてつや。
家族で来てるから家へ帰ると言うしばゆーと、ごわみが待ってると嬉しそうに言うゆめまる。
「ごめん、今日は私もパス。笑」
虫「珍しいね、どうしたの？」
「特に何もないよ！編集がまだ終わってなくて。笑」
残ったメンバーはよくご飯に行くメンツのみ。
｢ゆめまるに送ってもらうから送りはいいよ｣と笑みを浮かべ俺にそう告げる彼女の言葉に甘えりょうについていく形で車を発進させた。
虫「なんか最近訳あり？」
助手席に乗った虫さんが俺にそんな話題をふっかけてくる。
さっきまでてつやは相変わらずだとか話してたのに。
と「別になんも変わんねーよ、お互いの時間もあるし、一緒に過ごす時間も…。」
喋りながら気づいた。
俺らの周りには常に誰かがいて、休みの日も互いに仕事が入ったり、今は割と忙しい時期。
気づけばもう二ヶ月程デートというものをしていなかった。
虫「と、としみつ…？笑」
と「虫さん、女ってやっぱデートしたいもんなんかや…？」
虫「え？まぁ、それなりにしたいんじゃない？」
どうやら俺は二ヶ月もの期間やらかしてたらしい。
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作者名：すーさん。 | 作成日時：2019年5月28日 0時
