我 ら が リ ー ダ ー 。 ページ15
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カーテンの隙間から眩しい光がちょうど私の目に差し込んできて、布団からむくりと起き上がる。
「もう朝…。」
顔を洗いに行こうとするといつもと違う布団に残る温もりに気づく。
「え、りょうくん?」
何故りょうくんがここで寝ているのか、私の頭の中はクエッションマークでいっぱいになる。
昨日は飲みすぎてほとんど記憶がない、記憶がないけど昨日の飲みのメンバーにりょうくんがいなかったことくらいはさすがに覚えている。
「また、お迎えコース…?お、怒られる…。」
起こさないようにゆっくり布団から出ようとすると手首をガシッと掴まれて布団へ。
「お、おはよっ!」
り「おはよじゃない、怒られるの理解してるんだったら説明いらんよね?笑」
飲みすぎた翌日恒例、りょうくんのお説教タイム。
布団の上で正座をして、静かに怒ってるりょうくんにひどく説教をされる。
もちろん1度や2度のことじゃない、今年に入って3回目、月に1回くらいはこうして怒られている。
お酒は強い方だけどそれに怠けてついつい飲みすぎてしまうのは私の悪い癖だ。
「女の子だから気をつけなさい」とか「ペース配分考えて」とか何度言われたか分からんくらい言われてるのにこれっぽっちも学習しない私。
こってり絞られてお昼前、皆と合流してからもいつもの元気はなかなか戻ってこなかった。
自分が悪いのも分かってるし、心配して言ってくれてることだって分かってる。
だから余計虚しくなって、気分が落ちてしまう。
て「A!今日の撮影終わったら飯行くか!」
「え…?2人で…?」
て「うん、2人で!笑」
こうゆう時に限って頼れちゃうのが我らがリーダー、てつやくん。
昔からこうだった、なにか上手くいかなくて私が落ちている時、ここぞとばかりに優しくしてくれるのはいつもてっちゃん。
普段嫌がるお風呂にもちゃんと入って、てっちゃんにしては珍しいシンプルな服装。
車の助手席に乗せてくれて向かった場所は行きつけのすき家。
2人でチーズ牛丼大盛りを平らげてまた車に戻り一息つく。
て「俺らって叱られることの方が多いよな。笑」
そう言ってタバコに火をつけながら、てっちゃんが私に笑いかけてくれる。
「そうだね…。笑」
て「でもそれって嬉しいことだよな!」
て「ちゃんとそばにいて、ダメなことはダメって言ってくれるんだから。」
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一旦切ります!
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すーさん。(プロフ) - みゆさん» みゆさん、コメントありがとうございます!読むために時間を割いて下さりありがとうございます!茶色さんはいずれ書きたいとずっと思ってたので今書いてるのが終わり次第書いてみます!こちらこそありがとうございます!! (2020年3月30日 14時) (レス) id: d77cf76696 (このIDを非表示/違反報告)
みゆ - いい話過ぎて一気読みしちゃいました!茶色さんの話もかいてくれると嬉しいです!面白かったです!ありがとうございました! (2020年3月28日 17時) (レス) id: 8322de4249 (このIDを非表示/違反報告)
すーさん。(プロフ) - ちょこさん» ちょこさん、コメントありがとうございます!一気読み…!作品読むための時間を割いて下さりありがとうございます!さすが伊達男って感じです、いつも動画とか見ててときめいてます笑 文才がないのが目立つかもしれませんが良ければ他の作品も読んでみてください!! (2019年7月29日 2時) (レス) id: d77cf76696 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ - とても好きな話で一気読みしちゃいました…!!りょうくんがかっこよすぎますね… 他の作品も読んでみます! (2019年7月28日 22時) (レス) id: 87290c21e3 (このIDを非表示/違反報告)
すーさん。(プロフ) - ハルキさん» ハルキさん、コメントありがとうございます!素敵なお言葉ありがとうございます、書き終えてからも見てくださる方がいること、凄く嬉しいです!お暇があれば他の作品も見て頂けたら幸いです!◎ (2019年7月14日 0時) (レス) id: d77cf76696 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:すーさん。 | 作成日時:2019年3月6日 0時