episode 04 ページ5
.
その後もりょうさんからの怒涛の質問攻撃は続いて入院生活は長いのかとか、どこに住んでいるのとか色々。
それで分かったことは年代は被ってないけど私とりょうさんが地元が同じで同じ中学校に通っていたこと。
まあ私はほとんど学校は休みがちだったし3年の終わりからずっと入院してたけど。
それでもりょうさんは「共通点見つけたねっ!」って嬉しそうだった。
素っ気なく「そうですね」としか返せなかったけど、たったそれだけでこんなにも喜んでくれるりょうさんが可愛いとも思えた。
「また来てもいい?」と聞いてくれたりょうさんに思いきって自分から連絡先を聞いた。
断られるかもって駄目元で聞いてみたけどすんなりOKしてくれた。
「また来てくれるって、言ってた…。」
その言葉を今までさんざん鵜呑みにして沢山裏切られた気持ちになった。
でも今度こそ、この人は嘘をつかないかもしれない。
心の中のそんな根拠のない自信を持ちながら彼からきたスタンプのメッセージにまた待ってますね。と一言文章を送った。
面会時間ギリギリまでいてくれた彼が帰ったあとの病室の静けさがいつも以上に嫌になった。
ーーー
り「こんにちは!」
「あ、こんにちは…」
りょうさんがまた私の部屋に来てくれた。
でも今日は朝から体調が良くなくて朝ご飯も食べれずに今は点滴から栄養をもらっていた。
たまにやってくる原因不明の症状、お医者さんは精一杯を尽くしてくれてるみたいだけど私はこの症状が良くならないことも、治らないことも知っている。
り「大丈夫…?」
「今日は…、体調が良くなくて…。」
り「うん。」
私の喋る内容もちゃんと聞きとってくれて、頷いて返事もしてくれる。
正直体調の悪いところなんて見せたくないけど年々体調の悪い日が増えていることに私も気づいている。
むしろ彼が今後見る私の姿はこうゆう日の方が多いかもしれない。
それでも彼は、ここに通ってくれるんだろうか…。
心の中で一人、小さな不安と戦っていた。
ーーー
お気に入り登録者様も37名様に増えていて、ヒット数も桁違いに伸びていて、知らない間に順位までついていました…。
驚きが隠せません…!
ありがとうございます!!
これからもご愛読よろしくお願いします(><)!!
すーさん。
122人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
すーさん。(プロフ) - あーちゃんさん» あーちゃんさん、コメントありがとうございます!嬉しいです…!また近々新しい作品を書けたらいいなと思ってるので良ければ見てくださいねヽ(;▽;)ノ! (2019年11月30日 23時) (レス) id: d77cf76696 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - めちゃくちゃ感動しました。 (2019年11月30日 12時) (レス) id: 789e68029c (このIDを非表示/違反報告)
すーさん。(プロフ) - るりさん» るりさん、コメントありがとうございます!こちらこそ、読んで下さりありがとうございます…!感謝する側なのに感謝されるだなんてほんと恐縮です…!良ければほかにも作品ございますので見てやるか!って思われましたら是非見て言ってやってください…!笑 (2019年5月14日 10時) (レス) id: d77cf76696 (このIDを非表示/違反報告)
るり(プロフ) - 最後の方、涙が止まりませんでした。素敵な作品をありがとうございます! (2019年5月14日 2時) (レス) id: 546d943e25 (このIDを非表示/違反報告)
すーさん。(プロフ) - 優さん» 優さん、コメントありがとうございます!えええ!めっちゃ嬉しいです(´TωT`)!ありがとうございます!頑張ります! (2019年1月6日 23時) (レス) id: d77cf76696 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:すーさん。 | 作成日時:2018年12月29日 14時