episode 34 ページ35
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彼女が亡 くなってから2週間が経った。
お葬式をあげない彼女の両親達の代わりに俺らで小さなお別れ会のようなお葬式をした。
お別れ会をしたって彼女のことを忘れれるわけでもないし、俺らの日常に根付いてしまった彼女との日々は消えたりはしない。
病院の庭園の桜が満開になった。
そんな知らせをお世話になった看護師さんから教えて貰った。
彼女と出会う前は通うなんて思わなかった病院に久しぶりに足を運んだ。
約束した場所で、満開になった桜を見る。
約束通りの満開の桜、いつか彼女が教えてくれた通り本当に綺麗な桜が見れた。
1つ、約束と違うのは隣に彼女がいないこと。
1人で見る桜は少し虚しくてやっぱり寂しい。
り「こんなに綺麗なのに…、独り占めは勿体ないな…笑」
と「じゃあ俺らにも見せろ。」
聞き覚えのある声に振り向くとさっきまで一緒にいたはずの5人が立っている。
虫「わぁ〜、ほんとに綺麗だね〜 笑」
て「毎年Aちゃんはこれを独り占めしてたのか…、ずるい!」
ゆ「お酒進みそ〜。笑」
し「いや、桜見てそれ言うのはだいぶやばいぞ?笑」
虫「ゆめまるー、しばゆーにやばいって言われてるよ?笑」
ゆ「聞こえないから。」
し「え…?笑」
り「まって?なんで皆ここにおるん…?笑」
普通に会話してる皆に苦笑いを浮かべ尋ねるととしみつからその答えが返ってくる。
と「頼まれてたんだよ、Aちゃんに。」
胸がドキッと大きく音を立てた。
り「どうゆう意味…?」
虫「余命が1週間って言われた次の日、りょうくんが飲み物買いに行って僕らが先にAちゃんの所に行った日があったでしょ?」
と「3人でいた時、Aちゃんが俺らに言ったんだよ。」
ーーー 回想 ーーー
虫眼鏡side
「2人に、お願いがあるの…。」
「私ね、りょうくんと、桜が満開になったら、2人で見ようねって…、約束してるの。笑」
そう微笑みながら話すAちゃん。
と「へぇ〜、いいやん。笑」
「でも桜は、まだまだ満開にはならない…。」
「もし…、桜が咲く前に、私がいなくなったら…、東海オンエアの皆で…、桜、見てほしいの…。」
「りょうくんを1人にさせないで…。」
彼女の強い願望を受け入れ、僕達はある名案を彼女に告げた。
虫「あ、そうだ!Aちゃん!」
「ん…?」
ーーー 回想終了 ーーー
ーーー
夜行性ですみません←
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すーさん。(プロフ) - あーちゃんさん» あーちゃんさん、コメントありがとうございます!嬉しいです…!また近々新しい作品を書けたらいいなと思ってるので良ければ見てくださいねヽ(;▽;)ノ! (2019年11月30日 23時) (レス) id: d77cf76696 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - めちゃくちゃ感動しました。 (2019年11月30日 12時) (レス) id: 789e68029c (このIDを非表示/違反報告)
すーさん。(プロフ) - るりさん» るりさん、コメントありがとうございます!こちらこそ、読んで下さりありがとうございます…!感謝する側なのに感謝されるだなんてほんと恐縮です…!良ければほかにも作品ございますので見てやるか!って思われましたら是非見て言ってやってください…!笑 (2019年5月14日 10時) (レス) id: d77cf76696 (このIDを非表示/違反報告)
るり(プロフ) - 最後の方、涙が止まりませんでした。素敵な作品をありがとうございます! (2019年5月14日 2時) (レス) id: 546d943e25 (このIDを非表示/違反報告)
すーさん。(プロフ) - 優さん» 優さん、コメントありがとうございます!えええ!めっちゃ嬉しいです(´TωT`)!ありがとうございます!頑張ります! (2019年1月6日 23時) (レス) id: d77cf76696 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:すーさん。 | 作成日時:2018年12月29日 14時