馬鹿はお好き？【d!】 (ページ9)

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絶望ページ9

放課後、私はシャオロンさんを空き教室に呼び出した。

『…あ、あの…シャオロンさん』

sha「…なに？時間ないからはよしてほしいんやけど」

『…私…何かしちゃいましたか…？
だって昨日のメッセージに返信してくれなかったし、今朝も無視してたし…
何がダメだったんですか？いつもと変わらない筈じゃないですか…！』

そう問えば、目の前の彼は呆れたような顔をした。

sha「全部」

『ぜ、全部…？』

sha「毎回毎回のしつこい告白、でかい声、そのイライラする喋り方と性格…全部や

全部嫌いやねん」

『……う、嘘…ですよね？ドッキリですよね？
…あははっ、シャオロンさんってジョークもお得意なんで____』

sha「あと言い忘れてたわ、お前のその笑顔も嫌いやし、ヒメに嫌がらせするようなところも大嫌いや」

そう言い残して、彼は教室を出ていってしまった。

ショックだった。

今までの“嫌い”なら我慢できた。

だけど大好きな初恋の人に“大嫌い”と言われた今、我慢なんて出来るわけがない。

笑顔じゃなきゃ、明るくなきゃ皆に嫌われちゃうのに、涙は止まることを知らずにぽろぽろと零れていく。

先程の彼の酷く冷たい目線に更に精神が崩れた。

それに、ヒメさんに嫌がらせと彼は言っていた。

勿論そんなことしたことなんてない。

なのに、なんで…どうして…

私は誰も居ない教室で只々突っ立っているだけだった。