馬鹿はお好き？【d!】 (ページ7)

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全て貴方の所為【rbr視点】ページ7

　
体育のドッチボール、俺は好きな人が最近シャオロンばっかに構っててイライラしてたんや。
それがいけなかったんか、顔の目の前までボールが飛んできた。
　
だけどいつまでも痛みは来なくて、目を開ければ…
　
rbr「は！？お、お前何考えてんねん！！」
　
　
とある女子が俺の代わりにボールに自ら当たりに行ったんや。
　
『？…だって、天乃さんは大切なチームの中心だから…
それに、私なんかが生き残っても負けてしまいますし…だけど！天乃さんさえ居ればチームは無敵です！』
　
まるで天使のように俺にそう笑いかける奴、
　
　

あ、すきや
　

　
そう思った。
　

俺は最低やな…他に好きな人が居るって言うんに…
まぁ童貞やからこういうのが当たり前なんやろな
　
　
　
彼女に、彼氏がいるか聞いてみた。
すると満面の笑みで居ないと答えた。
　
正直、Aさんの方が好きかもしれない。
　
純粋で真っ白で、馬鹿でお人好しな所が堪らなくかわいい。
　
　
もっと、もっと知りたい。
　
彼女の汚い所が見たい、もっと馬鹿な所が見たい。
　
家ではどんな生活してるんやろ、学校では？休日は？友人は？家族は？親戚は？
　
考えれば考えるほど自分の欲を掻き立てられる。
　
　
俺は彼女のクラスが移動教室の間に通学バックに手を伸ばし、鍵を取り出した。
　
　
　
俺は悪くない。あれもこれも、全て俺をこんなふうにした彼女が悪いんや。