馬鹿はお好き？【d!】 (ページ4)

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救世主ページ4

ci「はぁ、ホンマないっすわぁ」
　
あからさまにため息をつくチーノくん。
　
「え、な、なんで…だってチーノくんがっ____」
　
ci「A先輩大丈夫ですか！？かわいそうに…傷ついちゃいましたよね…」
　
『う、ううん！大丈夫！止めに来てくれてありがとう…』
　
ci「いえいえ！先輩が困っていたら助ける。それが後輩の仕事ですから！」
　
いい後輩を持ったな…
そう思っていると気づけばあの女子たちは居なくなっていた。
　
安心できても、やっぱりどこか不安だった。
目の前のチーノくんも、実は心の奥で私の事迷惑だって思ってるかもしれないって。
　
ci「…ダメじゃないすか、先輩」
　
『…へ？』
　
ci「今は俺と居るのに、別の事考えちゃ」
　
『え、それってどういう…』
　
突然、頬を優しく包まれる。
　
ci「先輩は何も考えなくていいんですよ。何も不安がらなくていいんです。
ただ馬鹿なままでいればいいんです。」
　
『え…ば、馬鹿…？』
　
チーノくんの橙色の瞳が眼鏡の奥で怪しく光った。
　
ci「そう。ただ何も考えないで馬鹿な先輩のまま俺の傍に居ればそれだけでいいんですよ。
悩みなんてない、純粋な先輩のままでいてください。」
　
なんだか、今のチーノくんは怖い。
蛇に睨まれたかのような感覚になる。
　
ci「まぁ、そんなことよりA先輩！」
　
ぱっ、と頬から手が離されていつもの明るい笑顔に戻った。
　
ci「近くで美味しいスイーツ屋が出来たらしいので一緒に食べに行きませんか？勿論俺の奢りです！」
　
『え！嘘！？行く行く！！ぜぇーったい行く！』
　
ショートケーキ！チョコケーキ！モンブラン！！
　
ci「ふふっ、じゃあ放課後行きましょうね！」
　
『うん！約束ね！』
　
　
　