狂犬チワワ？ ページ24
???「おーーーい！！ショッピーーー！！！！」
鼓膜を突き破るような大声だった。
syp「クソが…」
『？』
ショッピくんの背後から出てきたのは、金髪であからさまに不良のような見た目をした男子生徒が出てきた。
「ショッピ久しぶりやなぁ！……んでそいつ噂の奴よな？なんで居るん」
元気な人だな…なんて思っていると突然地を這ったような低い声でこちらを睨んだ。
怖い…今までで1番怖い人だ…
空色の瞳が鋭くこちらを見ている。
そうだった、私悪い噂流されてたんだった…
周りがいい人過ぎて忘れてた…
syp「…今丁度ヒメ先輩に悪さしてないか聞き出してたんですよ。
いいからもう近寄んないでください」
「ほーん…まぁええけど、俺の仲間に手ぇ出したらホンマにタダじゃおかへんぞ、このアマ」
syp「ちょっと“コネシマ”さん…」
「あ？なんや何が悪いねん」
このコネシマと呼ばれた男は私を睨んだまま目を離さない。
恐怖で逃げ出しそうになったが私は1歩前へ出て、この噂はその後輩の仕業だって言おうとした。
『私はそんなことしていません！その噂はデマです！
そのデマの噂を流したのそこの____…っひ、』
言いかけた時、コネシマさんの後ろで真顔で私を見つめるショッピくんの顔があった。
その瞳には、「余計なこと言ったら殺す」という意識が読み取れた。
『そ、の…で、デマはっ………』
その場で言葉に詰まってしまう。
kn「あ？なんも言えへんのかよ、時間の無駄やわ。
ショッピ行くで」
そう言って2人は歩き去って行った。
ふとショッピくんはこちらを振り返り、舌を出して煽ってきた。
本当に、彼は私のことが好きなのか好きじゃないのか分からない。
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作者名：めし | 作成日時：2024年1月26日 19時
