馬鹿はお好き？【d!】 (ページ23)

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別の依存先ページ23

　
　
気づけば反射的に彼の頬を叩いていた。

彼の頬は真っ赤で、彼自身も目を見開いて驚いている。

私は恐怖から逃れようと残った力で彼の身体を押しどかして、鍵を開け教室から出て行った。

私の中には大好きな彼に暴力を振るってしまったという罪悪感がこべりついていた。

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【sha視点】

「逃げられてもうたか…」

俺はAが出て行ったドアをじっと見つめる。

にしても、叩かれたのは予想外で驚いたなぁ…

アイツはお人好しで馬鹿やから、人を叩くなんてこと出来ないって甘く見てたわ。

俺は数秒前のアイツの罪悪感と羞恥心で泣きそうになった顔を思い出し、ゾクゾクとした興奮を覚えた。

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【you視点】

ひたすらに走り続けていると、ショッピくんと遭遇してしまった。

私に気づいた途端ショッピくんはニタリと笑う。

shp「A先輩やないすか」

『ショッピくん…』

まだ彼が怖かった。

でも愛の伝え方が間違ってただけで、彼は悪くないんだよ…！

人を好きになることはおかしくないんだから！

よく見れば、またショッピくんは煙草を口に加えていた。

『ちょ、喫煙はダメだよ！？前も言ったじゃん！』

するとショッピくんはぐっと顔を近づけてきて、

shp「じゃあA先輩が俺の依存先になってくれますか？」

アメジストの瞳にじっと見つめられる。

なんだか怖い…

すると、ショッピくんの背後からとてつもなく大きな声が聞こえた。