馬鹿はお好き？【d!】 (ページ21)

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ヒーローページ21

　
助けてくれたのはあの時の冷たい彼ではなく、優しい表情をした彼だった。

sha「Aが嫌がってるやろ、それに死んだらどうすんねん」

rbr「…あ？お前には関係ないやろ、糞犬は家に帰れや」

二人の間にバチバチと火花が散る。

sha「死んだらお前は二度と馬鹿なAを見れなくなるで」

rbr「殺さへんわ、ただ跡つけるだけやし」

sha「…A立てる？」

『え、はい…？』

酸欠で多少ふらつきながらも立った

そしてシャオロンさんは私の手を掴み、そのまま走った。

rbr「あ、おいずるいぞ！！まだ話は終わってへんからな！！！」

後ろから聞こえる天乃さんの怒声にシャオロンさんはゲラゲラと笑いながら走り続けた。

天乃さんの声が聞こえなくなり、シャオロンさんはまだ私の手を引いたままどこかへ歩いた。

『シャオロンさん…？どこに向かってるんですか？』

sha「んー？秘密」

そう楽しそうに言うシャオロンさん。

それにしてもなんで突然態度が変わったの？

こんな優しくなかったのに…

もしかして、私が嫌がらせをしてないって分かってくれた！？

そう思いながら彼に連れていかれたのは、空き教室だった。

　
　

教室の中に入った時、微かにドアの方から鍵が閉まる音が聞こえた気がした。
　
　
　
　
　