馬鹿はお好き？【d!】 (ページ17)

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首ページ17

ゾムさんは私の首に手を添えると、気管を抑えるようにぐっと力を入れた。

『うっ…ぁ…』

段々頭が酸欠でふわふわしてきた。

苦しい、視界がぐらぐらする…

ふと、ゾムさんと目が合う。

彼の瞳は欲と興奮が混ざったようだった。

zm「はっ、はっ…！かわええ…くっ、くるしい？」

『くっ、くる…しっ……かひゅっ』

大丈夫、そろそろ終わるから…もう少しの我慢だ。

そう思ったが、終わる気配が全くしなかった。

『はっ…ぞ、ぞむさっ……も、も…げんかっ…』

zm「はっ…かわええ…今までで1番かわええよ、Aっ…！」

ゾムさんは恍惚とした表情を浮かべて、私の口から溢れる唾液をじっと見つめていた。

どうしよう、声が届いてない。

突然焦りが襲ってきた。

そろそろ本当に死んでしまいそうなのだ。

そんな思考も段々酸欠で薄れて、視界が徐々に暗くなっていく。

あと少しで意識が…というところでぱっ、と首から手が離れた。

突然肺に空気が入り込み、思わず噎せる。

その姿もゾムさんにとっての苦しい表情に入るのか、噎せる私をうっとりと見つめている。

そこで急に我に返ったゾムさんは顔を真っ青にして私に近づいた。

zm「ほ、ホンマにごめん…！お、おれっ、つい興奮してっ…お願いやから嫌いにならんで…！！」

情緒が不安定なのか、先程の恍惚とした表情と変わって涙を浮かべて謝罪をされた。

『ぜ、全然大丈夫です…！それより、ゾムさんの見たい顔を見せることができてたらいいんですけど…』

zm「…うっ…あかんやっぱすき…っ」

蚊のような小さな声でそう言うゾムさん。

『好きって…それは本当に好きな人に言う事ですよ笑

でも嬉しいです！私もゾムさんが大好きですよ！』

するとゾムさんは手のひらで顔を隠してしまった。

指と指の隙間から真っ赤な顔をしたゾムさんが見える。

意外と照れ屋なんだなぁ…ギャップだぁ…

zm「……」

ゾムさんは私の首についた赤い手形をじっと見つめていた。