馬鹿はお好き？【d!】 (ページ16)

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サディストページ16

ゾムさんを家に招き、お茶を出した。

zm「っ、は……ええ匂いする…ぅ…」

ゾムさんは私の部屋に入ると顔を赤くしてそんな事を言ってくれた。

『ホントですか？ありがとうございます！

あの芳香剤とてもいい匂いがするのでオススメですよ！』

暫くはゾムさんと過ごした。

ゲームしたり、お菓子を食べたり色々な事をして楽しんだ。

やがて外は赤くなった。

『そろそろ暗くなってきましたし、ゾムさんもお帰りになった方がいいと思いますよ』

zm「……」

ゾムさんは悲しそうな顔をしながら黙り込んでしまった。

そんなに帰りたくないのかな…けどお泊まりセットなんて持ってきてないだろうし…

すると、ゾムさんは口を開いて私に話しかけた。

zm「…その…俺な、ずっとAに隠してたことがあってん」

突然の事で驚いたが、私は真剣に彼の話を聞くことにした。

zm「…俺、実はサディストで…ずっとずっとAの苦しんだ顔が見たいって思ってて………っ、き、気持ち悪いよな…こんなん…」

私はすぐに彼の手を掴んでこう言った。

『気持ち悪くなんかないです！とっても素敵な事だと思います！』

ゾムさんは目を見開いて驚いたように私を見た。

『好きなものは人それぞれで、そこに気持ち悪いとか否定はありません！

ゾムさんの好みはゾムさんにしか分かりません。

それを他人にどうこう言われるのはおかしいです！』

ゾムさんは段々涙目になっていた。

『…ゾムさんのその願い、叶えましょうよ！』

ゾムさんは「は！？」と遂に声を出して驚いた顔を見せた。

『痛いのとか苦しいのは苦手ですけど…でも、少しの間なら我慢できますし、ゾムさんの望みですから！』

zm「け、けどっ____」

『ゾムさん、私本人がいいって言ってるんですからこういう時くらい甘えていいんですよ！』

zm「…ホンマに…？嫌いにならへん…？」

『えぇ！もちろん！』

zm「じ、じゃあ…くっ、首絞めてええ…？ホンマに、数秒だけやから…」

私は笑顔でそれを了承し、ゾムさんに近づいた。

ゾムさんの喉からゴクリ、と音が聞こえる。

そしてゾムさんはその冷たい手を私の首にそっと手を添えた。