馬鹿はお好き？【d!】 (ページ15)

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仲直り？ページ15

家に帰る途中、誰かに腕を掴まれた。

その正体は、ゾムさんだった。

zm「みつけた」

ゾムさんの顔は汗でびしょ濡れで、息も荒い。

もしかして、ここまで走ってきてくれたのだろうか。

そこで私は思い出した。

あの噂のこと。

ゾムさんにも噂は広まってるはずだ。

きっと態々私に悪口を言いに来たんだ。

私は怖くなり、震えて動けなかった。

『…なに、』

zm「っ、今度こそき、嫌われたんかと思ってっ、不安になってっ、」

『！』

zm「お願いやから…もう離れんといてっ…」

そう言って抱き着いてきた。

ゾムさんのばくばくとした心臓の鼓動が伝わってくる。

そんなに思ってくれたんだ…なんだ、嫌われてなかったんだ

『…ごめんなさい、私…正直ゾムさんに嫌われてないか不安だったんです…冷たい目を向けられるのが怖くて、避けようとしてました』

zm「…俺はあんな噂信じてへん。Aが1番で、Aを誰よりも信頼してるから」

『ゾムさん……ありがとうございます。なんだか少し勇気が湧きました！』

zm「それは良かったわ。

……なぁ、俺、Aにずっと会えなくて寂しかったんや。

だから、そのっ…Aの家行ってもええ…？今までの寂しさ埋めたいんよ」

私はそんな彼のお願いにすぐにOKした。

『もちろんです！いっぱい遊びましょうね！』

zm「！……んへ、せやな…！」

zm「…あと少しや、あと少しでAは……」

そんな小さな言葉は私の耳に届くことはなかった。