馬鹿はお好き？【d!】 (ページ14)

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理由ページ14

驚いて固まった私をよそに目の前のショッピという人は次々と語り出す。

shp「俺は生徒会で、自分で言うのもあれですけど人気なんですよ。
だから噂を流せば一瞬で学校中に広まるわけです。

そしたら、皆貴方を恨み、恐れて避ける。または嫌がらせをしてくる。

そうなればいくら脳内お花畑でも流石に精神に傷を負うでしょう？

…そして、そこで俺が貴方に寄り添う。これで貴方は唯一の救いの俺に依存する……その筈だったんですけどね」

彼は物凄い殺気を放ちながら、こう言った。

shp「__あの大西とか言う先輩が余計な事をぺらぺらと喋るから、もう全部台無しですよ。」

『…ぇ…あの大西さんを殺したのって、まさかっ…』

shp「…それ、俺っすよ」

衝撃のカミングアウトだった。

『っ、なんでこんなことするの…！？もっと他に方法はあったんじゃなかったの！？』

そう尋ねた。
それでも彼は何一つ変わった様子を見せず、真顔で答えた。

shp「…俺とA先輩を邪魔する奴は要らないんで

…そんなことより仲良くしましょうよ。ね？

…まぁ、人を殺したことも、貴方の悪い噂を広めたのも、全て悪いと思っています…けど、貴方はそうでもしないと振り向いてくれないじゃないですか。

こんな雰囲気悪くなるような話はやめましょ？

…A先輩も、こんな暗い雰囲気嫌ですよね？

もっと明るく楽しい雰囲気の方が好きですよね？

…てことで、また今度会ったら沢山話しましょうね」

そう言い残して、彼は屋上から去ってしまった。

急いで追いかけようとしたが、もうそろそろ教室に戻ろないと行けない時間なため追いかけることは出来なかった。

…確かに、暗い雰囲気は好きじゃない。

…彼も、愛の伝え方が間違ってただけだよね。

誰にでも間違いはあるもん。

きっと、ただ私に愛を伝えたかっただけなんだ。

shp「ふはっ、ホンマに馬鹿やなぁ」