馬鹿はお好き？【d!】 (ページ12)

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犠牲者ページ12

クラスメイトの女の子にショッピという男の子について聞いた後、いくら探しても見つけることは出来ずにそのまま翌日を迎えてしまった。

そして学校での先生からの報告が、私を驚かせた。

先生「先日、大西がどこかの教室で何者かにハンマーで殴られ、遺体で見つかったそうだ」

担任の先生は、苦しそうに顔を歪めながらそう報告した。

驚いた。というか、恐怖の方が圧倒的に強かった。

大西とは、昨日私が噂について聞いたあのクラスメイトの女の子だ。

あの後に殺された…？だとしたら、あの時私が引き返していればあの子は助かったのかもしれない。

後悔と近くに犯人が居たかもしれないという恐怖で私は頭が真っ白になった。

________

お昼休み、私はショッピという人を探すために1年生のフロアに行った。

嫌がらせについての噂があるせいか、私の質問には誰も答えてくれなかった。

恐怖と軽蔑、恨みの視線がごちゃごちゃになって感じる。

一旦探すのはやめて、屋上にでも行って休憩しよう。

私は屋上へ向かった。

________

『はぁ…やっぱ落ち着くなぁ…』

私は屋上の空気を肺いっぱい吸い込んだ。

そして、違和感に気づいた。

『…ん？なんか…煙草臭い…？』

誰か煙草を吸っている…？

そう思ったが、辺りを見回しても人は自分以外誰も居ない。

まぁ、気のせいか！

その途端____

???「ばぁ、」

『わっ！？！？！？』

突然後ろから誰かに肩を掴まれ、驚かされた。

煙草の匂いが鼻を強く刺激させる。

そして同時に、視界には薄紫の瞳が映った。