ひなせの本棚

白羽はがんばる。 ページ3

Aside

さて始まりました。白羽による、、


『特定ターイム(ﾆﾔ』

自分でも口角が不敵に吊り上がるのが分かる。

神様は、いつだって私の味方なんだよ。



おそらく最近天王寺組が制圧した北大路組が
こき使われてる可能性が高い。

私がいつも頼るのは、己の頭脳と、勘。

ただの勘ではない。私ならどうするか それを
考えると、絶対答えにたどり着ける。


私は天王寺組構成員になりきって口を開く。

『んー、目立つところは避けたいかな、、でも
ある程度きれいな場所がいいなぁ、、。

自分の趣味を大事にしたいから、人が入りすぎてる
マンションとかはいやだな、、。
かといって一軒家だとなにか起きたら助けを呼び
づらいからなぁ。



あ、










なぁるほどね、、』













きっと、北大路組員の部屋を借りて住んでるね。





組織内でトップ層の室屋が住めるレベルで、
目立たず、かつ逃走しやすいようにたくさん建物が
入り組んでいて、少し治安が悪いところ。







『、、あるね。そんな物件。』







難しい計算や日数は不要。この予測が当たりでも
外れでも気にしない。



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〜in 不動産会社〜



『こんにちは、すみませんが、田中さんは
いらっしゃいますか？』

田中｢！天羽組様、、。田中は私です。｣

『少しお話がありまして、、お時間よろしい
でしょうか。』

田中｢えっ、えぇ、、。｣




田中side


田中(やばいっ、借金のこと聞かれるかも、)

『ねぇ、田中さん。』

地を這うような、俺の喉笛を掴んで離さない
ような、恐ろしく響く声。





『あなた、うち系列の借金で首 回ってないよね』
田中｢っ、、は、はい、、。｣



『あのね。北大路組の仲介、してたでしょ。

北大路組トップ層の住んでる家の情報をちょうだい』


田中｢そっそんな『田中 海さん』｣

『分かるよね。聞いといた方がいいと思うけど。』


白羽さんは隠していた矢の先端をギラりと光らせる。
それに合わせるように、白羽さんの目もギラりと
俺を貫いた。




『この仕事やりきったら、借金チャラにしてあげる』

｢この仕事やりきったら、借金チャラにしてやる｣


まさか天羽組の白羽さんと南雲さんに、同じ文言で
責められることになるとは。

後日やってきた南雲さんを前に、数日前の白羽さん
を思い出し、再び震えた。


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梗平より先に、室屋の居場所を掴まないと、。

白羽と南雲の兄貴の解釈→←｢れんらくしてよ｣ 裏話

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