既婚者への誘惑（青）3

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｢ せんせ... ｣









安田先生に、思いっきりぎゅーって抱きしめられて





躊躇いながらも、私も先生の背中に腕をまわした









安 ｢ 会いたかった、ほんまに... ｣







安田先生は消え入りそうな声でそう呟いた







｢ 私だって...でも... ｣








会いたくて仕方なかったのに、神野先生との交際疑惑なんか出るから。







ごにょごにょしてる私の意図を先生は汲み取ったのかして、少し体を離して肩に両手をおかれた








安 ｢ A....辛い思いさせて、ほんま、ごめん ｣









安田先生の名前呼びやその悲しそうな申し訳なさそうな瞳に、ぐんって心臓を掴まれたような感じがした







私がなにも答えれないでいると








安 ｢ 神野先生とは、なんもないよ。全部、あの人が作り上げた嘘やから、 ｣







って、神野先生との全てを教えてくれた。





告白されたことから、嘘やらなんやら全部、包み隠さず。







そして最後に、






安 ｢ もう、俺に近付かんでってゆうたから。...から、俺から離れていかんで... ｣








って、安田先生は最後涙声になった








安田先生は、私のことをずっと想ってくれてたのに、私は勘違いして安田先生を信じれずに...







そう思ったら苦しくなって、目の前の大好きな人に、思いっきり抱きついた









安 ｢ どぉわっ！｣







後ろに倒れそうになりながらも堪えてくれた先生






｢ 安田先生.... ｣








安 ｢ A... ｣









｢ しょーた、先生 ｣







安 ｢ っ！｣








突然、抱きついてた先生から聞こえる胸の鼓動が、一気に早くなった





先生を見上げると、耳まで真っ赤で。







｢ せんせー、照れてる(笑) ｣






安 ｢ そんなん、反則やて... ｣








そう言ってるけど、私だって先生に名前で呼ばれる度にドキドキして心臓が破裂しそうなんだから。









｢ しょーた先生、私のこと.... ｣









章大先生は、私のことどう思ってるとか、すき？だとか、そういう類いの事は聞かせてくれない。





今だって、人差し指を唇に当ててきて、それだけで沸騰しそう









だけど。









安 ｢ もー...はよ、奪ってまいたい、Aのこと。｣









真っ赤になりながらそんなこと言うから。









好き、って聞けなくても、私には満足すぎる





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