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「 安田くんにね 、言わなきゃいけないことがあるの 」
私がそういうと、私の方へと振り返って、遠慮がちに目を見てきた安田くん
「 私 、ずっと安田くんに避けられてて
辛いなって 思ってたんだけど 」
安 「 ... 」
「 よくよく考えたら、自分から撒いた種だし 安田くんの領域にズカズカ入りすぎたかな、って反省したりもした 」
安 「 ... 」
安田くんは、黙ってきいてくれる
それで、いいの
逃げずに きいてくれるだけでいいの
「 ...電車で 安田くんの中学の同級生にあって
当たり前だけど 安田くんには友達が居て
そこに私ははいれないような気がして
せっかく安田くんが目を合わせてくれたのに
なぜか勝手に一人で悲しくなって、無視しちゃって 」
安 「 っ ... 」
「 勝手に 、ね 私は安田くんと距離がいちばん近いのかなって 勘違いしてた 」
安 「 ... 」
「 ... だけど、私は 安田くんのただのクラスメイトでしかないのかなって 」
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「 ... 安田くんは、ズルいって思ってた 」
安 「 ... っ 」
「 私にだけ笑いかけたり 、期待するような事を言ってきたり
かと思えば突然 関わらないで何て言うし 」
安 「 ...... 」
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「 そしたら 、そんな掴めない安田くんが気になっちゃって 気になって知りたくなって独占欲が芽生えて 、気付いたら好きかもなんて思っちゃって ... 」
安 「 ... え 、」
「 ずるいよ 、安田くん ... 」
安 「 ... 」
「 ... でも 、勝手に踏み込んで勝手に勘違いして 勝手に突然無視した 、私の方がズルいのかなって 」
やっとの思いで、そこまで伝えると
私の目からは 、涙が溢れた
「 ... っ、グスッ 」
だから、涙を拭おうとすることに必死になっちゃって
安田くんが近付いてきてるなんて、気づかなくて
安 「 ... ズルいのは 俺の方 」
気付いたら 安田くんは私の目の前で
私の頬に遠慮がちに手を伸ばした
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kanna(プロフ) - 続編がみたいです! (2018年12月16日 22時) (レス) id: bd1abcfc79 (このIDを非表示/違反報告)
ぽんた.(プロフ) - ぽこぴーさん» 有難うございます!!(;_;) ご期待に添えるよう頑張ります !!♪ (2017年3月11日 12時) (レス) id: beddeb1183 (このIDを非表示/違反報告)
ぽんた.(プロフ) - atchkotch1515さん» 有難うございます!!!もうそう言っていただけでめっちゃめちゃ嬉しいです(;_;)!!! (2017年3月11日 12時) (レス) id: beddeb1183 (このIDを非表示/違反報告)
ぽこぴー(プロフ) - めっちゃ面白かったです!続編も楽しみにしています。 (2017年3月11日 11時) (レス) id: cc9753969d (このIDを非表示/違反報告)
atchkotch1515(プロフ) - この作品めっちゃ好きです!!!続編とか書いて欲しいです!!!!安田くんと夢主ちゃんの気持ちがすれ違うところとかもどかしくてきゅんきゅんしました!! (2017年3月11日 10時) (レス) id: b6f25da8f8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぽんた. x他1人 | 作成日時:2017年2月1日 0時