安田くんと 。

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『 あれ、ヤスじゃん！』






すっかり人が少なくなった電車






安田くんの駅もうすぐだね って話をしてたら





女の子二人組と 男の子が話しかけてきた








安 ｢ お〜！久しぶり！ ｣






安田くんはその人たちを見るなり 見たことないくらい笑顔になって








安 ｢ あ、俺の中学の友達です 、こいつら」









って、一気に知らない安田くんになった









『 この子誰？ 』






女の子が安田くんにそうきくと





安 ｢ 同じクラスの子やで 〜 ｣







って私を忘れてきゃっきゃしてる





安田くん、女の子とちゃんと普通に話せるんだって









『 え、もしかして彼女〜？』







安 ｢ そんなわけないやんっ！笑 ｣







黙ってやり取りをみてたら、女の子と安田くんがそんな会話してて









" そんなわけないやんっ！笑 "







って、 安田くんは悪気はないだろうけど









なぜだか胸が痛くなって









安 ｢ ...あ、ついてもうた ｣







安 ｢ ...あ、本田さん、今日はありがとうございました ｣







安 ｢ 気を付けて帰ってくださいね ？｣







安田くんの最寄り駅についたら



そういうとまた笑顔で友達と話ながら帰っていった








ちょっとだけ、私の駅まで送ってくれるのかな、なんて思ってたから、




ちょっと恥ずかしいような、残念なような気持ちになって









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そうだよね 。





安田くんは、たまたまこの学校で友達ができなかっただけで




中学んときは普通に明るかったんだよね






.





なんだか すごく泣きそうな気持ちになった









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泣きそう、なんて 好きみたいじゃん






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