惚れたもんだから仕方ない（青）

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10人まで乗れるおっきい車で皆で山に向かう







お父さん同士、お母さん同士が隣に座って盛り上がってて






その後ろにお姉ちゃんと章ちゃん、



その後ろに私とたぁくんが座る









忠 ｢ なぁ、A、｣





｢ ん〜？｣






忠 ｢ 俺寝るから一時間したら起こして ｣






｢ うそ！私暇じゃん！｣







忠 ｢ 一時間たったらしゃべったるから ！笑｣






｢ えぇ〜なにそれ上から！ ｣





忠 ｢ ふは、んなおやすみ〜 ｣








そういってすぐ寝ちゃったたぁくん





私の肩に頭を乗せてて、ちょこっときゅんってきちゃった








そしたら




章 ｢ あれ、忠義寝たん？笑 ｣





そういって章ちゃんが振り返ってくれた







｢ 寝ちゃったみたい、笑 ｣






かっこいいけど、この状況を見られたくなかったって思ってたら







佳 ｢ なに、あんたたちめっちゃ仲良しじゃん！笑 ｣







って、お姉ちゃんが冷やかしてきた








お姉ちゃんは顔が可愛くて、女の私でも本当に可愛いって思うくらいだからきっとモテるし



男の子にうけるしぐさとかも分かりきってるから






モテたこともなければ告白されたこともない、大して面白くもない普通の顔の私とは比べ物にならないくらい





きっと章ちゃんとも両想いなんだ









佳 ｢ ねっ！章ちゃん？｣






章ちゃんにまで振って、そんなことしなくても




どうせ二人は両想いなんだからいいじゃんって思ってたら







章 ｢ ... ｣








章ちゃんは、なぜか無言で前を向いてしまった








お姉ちゃんも戸惑って、ちょっとのあいだ二人はなんにも喋ってなかった









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