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大「 うわー、平日の昼やけどめっちゃ多いな.. 」
「 ほんとだ..ｹﾎｯｹﾎｯ 」
病院に着くと待ち合い室にはマスクをしたしんどそうな人たちで溢れてて
もうだれかが座れるスペースはなかった
大「 受け付けしてくるからちょっと待っててな 」
「 ありがとうございます.. 」
大倉先生に保険証を渡して病院の外でまってると
先生は３分ぐらいで帰ってきた
大「 ごめんな〜寒かったやろ 」
「 だいじょぶです、」
大「 一時間くらい待ち時間あんねんて 」
「 嘘.. 」
ぼーっとする頭の中で一時間を考えると途端にしんどくなる
途方に暮れる..
大「 中でずっと立っとくのもしんどいからここで待っててええよって許可もらってきた 」
陽向ならちょっとあったかあからな、って先生は病院の前のベンチにすわった
大「 ほんまは車で寝かしてあげたいけど、看護師さんが探すの大変やからごめんな？ 」
我慢してなあって申し訳なさそうな顔で言ってくる大倉先生は本当に優しい
大「 隣おいで、ちょっとウトウトしとき 」
先生は隣に私を座らせると自分のマフラーを私に巻いてくれて
もたれてええよ、って言ってくれた
「 それじゃ先生が寒いです..ｹﾎｯｹﾎｯ 」
大「 そんなん気にせんでいいから(笑)自分の心配し？ 」
優しい大倉先生は遠慮がちに1回だけ頭をぽんってしてくれて
私も遠慮がちに背中を大倉先生に預けた
大「 ヤスじゃなくてごめんな？笑 」
「 安田先生には言わないでください.. 」
大「 せやなぁ..こんなんヤスに見られたら俺殺されるわ(笑) 」
大倉先生の笑ったときの振動が伝わって、だんだん瞼がおりてくる
大倉先生のやさしい"おやすみ"を聞いたのを最後に、いつの間にか眠っていた
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作者名：ぽんた.
| 作成日時：2018年1月30日 9時
