【短編】プリティーシリーズ【不定期更新】

続いちゃった ［ レインボーライブ］【 ヒロ、コウジ、カヅキ】 ページ3

※前回の続いてしまった続き

「で？お話って何ですか？」

あれから玄関先でわちゃわちゃしていても埒が明かない事を悟ったAは早朝から尋ねて来た3人を家に迎え入れた(大変不本意ながら)。
Aには両親がおらず、親戚に引き取られ今の家に住んでいる。が、保護者である親戚は仕事で海外を飛び回っており全く家にいない。現在進行形で。

「………頼みがあるんだ。Aちゃんにしか頼めなくて………」
「場合によりますが」

一瞬間が置かれた次の瞬間に放たれた言葉に耳を疑った。

「「「俺達のマネージャーになって下さい！！」」」

一語一句、息ピッタリに3人同時に言い放った。さすがと言うべき堂々と言い渡された頼みにAは目を見開き驚いた。しかしすぐに我に帰り

「は？？？？？」
「その、最初は北川さんにマネージャーを頼もうってなったんだけど………」
「北川さん店の運営もあるし、涼野ん家のプロデューサーにもなったらしいんだ」
「それで僕達のマネージャーまで頼んだらとんでもない激務になりかねないから、1番しっかりしてるAちゃんに頼みたいんだ。」
「えぇ………ただただシンプルに嫌だ………」
「そんな事言わずに……お願い！」
「頼むよA！お前のマネージメント能力が必要なんだ！」
「んな事言われても………」
「Aちゃん、少しでもいいから考えてくれないかな？」
「そもそもなんで私が？まだ中学生ですよ……」

もうここからは泥沼水掛け論合戦だった。猛烈に頼んでくる3人に対しあぁ言えばこう言うAの攻防戦である。そのやりとりは数時間に渡り、この攻防戦の終止符を打ったのは3人揃っての土下座からきたAの妥協であった。

「「「お願いしますっ」」」
「ｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞもう分かりましたよこんちくしょう！！！！！！！頭上げて！！！！！！！」

数時間に渡り欲しかった言葉を放たれた3人は同時に顔を上げ、Aを見上げた。

「えっ……！？マネージャー、してくれるの…？」
「ただし！！！！」
「た、ただし………？」
「その話を受けるのは、私が中学を卒業してからです！！！当然でしょうが事務教育なんだから！！！」
「じゃあ中学卒業した後は、すぐにマネージャーになってくれるのか……？頼んできてアレだが……A、お前高校は…」
「まぁ高校なんて卒業資格さえ貰えれば私はいいんで。今は通信制高校もあるし、私の成績なら1ヶ月たらずで取れると思います」
「え……ホントに、ホントにいいの？」

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