憧れMyHERO【轟焦凍】 (ページ18)

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「あっ、うちここです！」

気がつけば家の前まで来ていてあたしは今度こそ轟焦凍くんに別れを告げた。

「おう

今日はなんか色々ありがとうな」

「いや！！

お礼を言うのはあたしですよ

ずっとずっと、轟焦凍くんが憧れで大好きで

会いたくて、好きで、しょうがなくて、

もうどうしようもないくらい好きで

今日偶然にも会えて本当に幸せでした

ありがとうございました！」

「・・・なんか人にそんなに想われたことがねェから変な感じだ

俺はそんなに大層な人間じゃねェぞ」

「それを決めるのはあたしです！

あたしにとって轟焦凍くんはとっても大きくてかっこいい存在なんです！」

自分で伝えていて切なくなってくる。

もう会えないかもしれないからこんなに必死に想いを伝えてるのかもしれないと思うと辛くなる。

「ありがとな

連絡先、聞いていいか？」

すると轟焦凍くんは携帯を取りだし1歩近づいてくる。

あたしも慌てて携帯を取りだし、轟焦凍くんの携帯に表示されているメッセージアプリのQRを読み取った。

すると"轟焦凍"と書かれたアイコンの設定されていないアカウントが出てきた。

あたしはそれを追加する。

「俺あんま携帯見ねェけど、頑張って連絡するな」

「あぁああぁ、はわわ！

はい！

ありがとうございます・・・！！」

一瞬、なにが起きたのか分からなかった。

轟焦凍くんと連絡先を交換した。

さっきまでもう二度と会えないかもしれないと思っていたのに

今ではちゃんとわかる。

あたしと轟焦凍くんの距離は近づいている。