憧れMyHERO【轟焦凍】 (ページ14)

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「？

どうした？」

見上げていると轟焦凍くんは直ぐにそれに気づき見下ろすようにあたしと目を合わせた。

「・・・！

なんでもないです！！

かっこいいな、って！」

「そうか」

そうかなの！？

ここそうかなの！？

かっこいいの自覚済み！？

それもそれで可愛いんだけど・・・！！

「Aと爆豪はどういう関係なんだ？」

突然の名前呼びに少しドキッとした。

そういえば名前教えてたんだった・・・。

ドキドキしすぎてたった数分前の会話すらもう記憶にない。

「ばくごーとは幼馴染みです！！

同じクラスなんですよね！

いつもばくごーがお世話になってます！！」

「幼馴染みか

彼女かと思った」

「さっきも言いましたけど！

あたしが好きなのは轟焦凍くんなので！！」

「お、おう

ありがとな」

今日だけで何回轟焦凍くんに好きを伝えただろう。

今まで会えるなんて思ってなかったし会えただけで奇跡なのに今、こうして並んで歩いてる。

何度も、何度も、

あたしは同じことを思い、その幸せを噛み締めた。

と、同時にこの瞬間が終わると今度こそ本当にもう二度と会えないかもしれないという悲しみも込み上げてくる。