Kiramune HOUSE

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良平さんが部屋を出ていき、私は監督さんに電話をかけた


ﾌﾟﾙﾙﾙﾙﾙ…ﾌﾟﾙﾙﾙﾙﾙ…



監督｢はーい｣


｢おはようございます、松原Aです。すみません、朝から熱があって、今日のアフレコに参加出来なくなりました。｣


監督｢…熱？｣


｢は、はい。｣


監督｢お前がどれだけ熱があろうと、俺には関係ない。お前が今日休むことによって一日の流れが崩れたんだぞ。その責任は取れるのか？｣


｢っす、すみません！｣


監督｢謝って許されるなら警察いらないだろ？｣



｢…すみません。｣


監督｢もういい、呆れた。何でお前が主人公役を出来るのか全く理解できない｣



｢…｣


ブチッ



｢…うっ、｣


悔しくて、悲しくて、涙が溢れ出た





ーーーーー

ｺﾝｺﾝ…



入野｢…入るよー、｣


私は急いで涙をふいた


入野｢大丈夫？ほら、風邪薬持ってきた｣



｢あ、ありがとう。ごめんなさい、迷惑かけて｣



入野｢迷惑とか考える暇あったら早く治してくださいね、Aさん｣



｢は、はーい｣


入野｢これ、少しでかいけど飲める？｣



カプセル…


入野｢…飲めないか｣



｢の、飲めます！｣


入野｢そう？じゃあ、飲んで｣


｢…あ、あとから飲みます！｣


入野｢だーめ、今飲んで？｣


｢…｣


入野｢あ、口移しがいいの？｣



｢え？｣


みゆくんは薬を取り出して自分の口へと…



｢ちょっと待って！！飲む！飲みます！！｣

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