【刀剣乱舞】二年も皆に会っていませんでした【放置本丸】 (ページ3)

今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:2,090 hit

3 ページ3

.

「ッ…堀か」
「どうして会いに来てくれなかったんですか？皆主さんを待ってたのに」
「それは…っ」

リズムゲームにハマって忘れていたなどこの状況で言えるはずもない。確実に死ぬだろう。
逃がさないとばかりに掴まれた右腕がギリギリと音を立てる。痛い。

「…まあ、三日月さんとは会っていたみたいですけど」
「！！」

目を見張る私に堀川は嘲るような笑みを浮かべた。

「皆主さんがここに来てたこと自体は気付いてましたよ。言わなかっただけでね」
「どうし、て」

「普通ならとっくのとうに穢れている空気や朽ち始める屋敷が、
いつまで経っても主さんがいた頃と変わらない。
主さんが来なくなって半年程過ぎた時に喉に得体の知れない何かが詰まっているような感覚がありましたけど、無くなった後は二度とそんな感覚はしなかった」

僕たちの為に定期的に霊力を回してくれていたんでしょう？
皮肉っぽく聞かれて、視線を逸らしてしまう。

なんだ、最初から皆に気付かれていたのか。

せっかく三日月に秘密にとお願いしたのに。無意味だったな。