【刀剣乱舞】二年も皆に会っていませんでした【放置本丸】 (ページ1)

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「…ここから入るのは約二年ぶり、かな」

しばらく見ることのなかった正門を眺める。
前に来たときはいつだったか。随分と久しぶりに顔を出す。
高校は卒業して社会人になった。出てった時には短かった髪も、すっかり伸びた。
皆怒っているだろうか。私の事など忘れてしまっただろうか。

高校生だった時に現世でうっかりリズムゲームにハマってしまいここに戻ることを忘れて、
初めて思い出したときには既に半年が経過していた。
この二年間で会っていたのは、最後に近侍を務めていた三日月宗近だけだった。それも片手で足りる数だけれど。

「…立ち止まってても仕方ないよね」

ひとつ深呼吸をして自分の3倍はある門の扉を押した、瞬間。

＿＿ﾋｭﾝｯ

「ッ、」

顔の前に刺さったきらりと光る刀身と

「どちら様ですか？」

冷え切った視線と笑顔を向けてくる堀川国広がいた。

　