輔け ページ7
振り上げられた、夕陽に煌めく刃先。
綺麗やなぁ.....なんて思ってしまうのは、慣れてしまってるからなのか。
......ん？
慣れてしまってるって、何に？
殺されるかもしれんこの状況に？橙を放つあの
いやいや、そんなわけない。私は殺意を乗せた刃物なんて持った事も見た事も..........
あれ？
それなら、何でこんなにも......“懐かしい”んや？
『.......あれ....？』
女「お前なんかｯ、死ねば良いんだ！！」
鈍い頭痛はするわ肋は折れてるわで最悪な現状で、振り下ろされるカッターを避ける気にもなれず。
ぼーっと見つめとった次の瞬間。
「「「「Aっ！！！」」」」
突然私の名前が空を切り裂き、返事をする間もなく視界に綺麗な色達が飛び込んでくる。
その色達が何なのか瞬時に判断出来ず、気が付けば、私の顔に刺さるはずだったカッターが地面に突き刺さっていた。
『え....』
女「........は、？」
蛍「ど、どうしてここに......！」
蛍さんの甲高い声に驚き我に返ると、男にしては華奢なくせに、何故かたくましく感じる背中が、目の前に３つも広がっていた。
その背中の上で揺れ、夕陽を吸い込んでより美しく輝く、あの綺麗な色達は。
『グルッペンにロボロさんにひとらんらんさんまで.....なんで.......』
エ「Aさん」
『！
あ、どうもエーミールさん......』
何故彼等がここにおるんや？と疑問に頭を悩ませていると、優しい本の匂いがふわりと私を包み込む。
驚いて反射的に横を見ると、ワイシャツ姿のエーミールさんが、真珠のような瞳を私に向けていた。
相も変わらず綺麗なその瞳は、何故かいつもより赤っぽくて、艶々している。
『......大丈夫ですか？』
エ「え？」
『折角の綺麗な目が腫れてしまってますけど......何処か痛いんですか？』
エ「っ！
自分の心配をせぇや！鼻血は出とるし頬は腫れとるし、Aの方がよっぽど重症やんけ！！」
わを。エーミールさんって怒ると敬語外れるんやな。
でも怖くない。怒鳴られるのが嫌いやったのに、何故か体が震えへん。
グ「......エーミール、ロボロ。Aをぺ神の所に連れて行け。俺とひとらんでこいつ等の処罰を決める」
エーミールさんの説教に感動しとったのも束の間。
殺意と苛立ちを隠そうともしない地を震わすほどのド低音が、ビリビリと肌を突き刺してきた。
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水無瀬(プロフ) - とっってもおもしろかったです！最後まで見れないことが悔やみますが、素晴らしい作品を作ってくれたことをとても感謝しています！ (6月22日 14時) (
レス) @page22 id: aa8642c67c (このIDを非表示/違反報告)
フォク - とても面白かったです！打ち切りは悲しいですが、貴方様の作品が大好きです！このような素晴らしい作品を読ませて頂き有難うございました！ (2022年8月14日 14時) (レス) @page22 id: c6c872a89a (このIDを非表示/違反報告)
海月 - 今更ながら読ませていただきました！とっても面白かったです！とっても素敵な作品で、すごく大好きになりました！届かないかも知れませんが貴方様の書く作品がとっても大好きでした！ (2022年5月9日 9時) (レス) @page22 id: a6b4c5f542 (このIDを非表示/違反報告)
黒瀬(プロフ) - 届かないかもしれませんが、私は貴方の作品が好きでした。打ち切りだとしても貴方様の書かれた作品を読ませて頂き、とても楽しかったです。素敵な作品を読ませて頂きありがとうございました。 (2021年4月18日 19時) (レス) id: 3009402549 (このIDを非表示/違反報告)
ぴざる - お帰りなさい！帰ってきてくれてすごい嬉しいです！クレアさんの書く小説、とても面白いです！無理しないくらいに頑張って下さい！ (2021年3月22日 16時) (レス) id: 8f43ba0ff3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：クレア | 作成日時：2019年11月13日 0時
