続き ページ29
二人でベンチに座り沈黙が続く
「あ、あの」
伊「なぁ」
貴・伊「プレゼント…あっ」
同時に渡したプレゼントに伊之助は驚く。まさか彼女が自分のために買ったとは思いもしなかったのだ
「あはは…一緒に渡しちゃっね」
恥ずかしそうに笑っているAの手を見ると少し震えていた
伊之助は彼女が緊張していることに気づかず寒いと思ったのか彼女のプレゼントの紙袋を開ける
「これ…」
伊「マフラー。お前してないし寒そうだったから。あと、似合うって思った」
似合うという言葉にAはまた恥ずかしくなる。伊之助と過ごしてから毎日初めてばかりでドキドキしっぱなしだ
「選んでくれたの?」
伊「っおう!」
「ありがとう、嘴平君」
やっぱり照れくさい。お互い初めてで二人の周りに花が飛んでいる気がした
「…実は私もプレゼントマフラーなんだ。嘴平君の格好見てて寒そうだったし、似合うって思ったから買っちゃったの」
「お揃いだね」とはにかむA
その姿を伊之助は初めて見て、胸辺りがホワホワと暖かくなる
伊「お揃い…」
「うん。お揃い。巻いてみて」
綺麗にラッピングされた箱の中身を開けるともこもこした藍色のマフラーが入っていた
伊「…どうやって巻くんだ?」
「こうやって巻くの」
伊之助がプレゼントしたマフラーをお手本にしてAはマフラーの巻き方を教える
初めてのマフラーに少してこずるがなんとか巻くと首辺りがふわふわと暖かく感じるのが分かった
伊「すげぇあったけぇ!」
「気に入ってもらえて良かった」
…
「そうだ!この後空いてる?もし良かったら来てほしいお店があるの」
Aは伊之助の手を取り立ち上がる。伊之助はまた無意識にキュンとした
伊「今日は特に用事も無いし、いいぜ」
本当はあるけど、彼女から初めてのお誘いでそちらの誘惑に勝ってしまう
「ほんと!?ありがとう!」
…
「弟のプレゼント一緒に選んでくれてありがとう!」
伊「お前の頼みなら別に大丈夫だぜ!」
「ふふ、そっか、頼もしいな」
夜、街のライトアップでキラキラ輝くなか二人は横に並んで歩く
今日一日だけで最初の頃より随分と仲良くなった
でも告白というものをしろと先程善逸にメールで言われ緊張でどうにかなりそうだった
伊「…A」
「やっと名前呼んでくれた。なぁに?伊之助君」
伊「っ〜!!」
Aは意地悪な顔して戯けて笑った
伊之助は初めて自分の名前を呼ばれ顔を赤くする
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スター - 無一郎とねずこで、パンダヒーローをお願いします! (2020年6月6日 8時) (レス) id: 246a06d111 (このIDを非表示/違反報告)
まろ(プロフ) - あゆり。さん» もう学校燃えるか溶けるかしてほしいですよね本当に……励ましの言葉ありがとうございます!テストお疲れさまでした!! (2019年11月15日 23時) (レス) id: 445c53037a (このIDを非表示/違反報告)
あゆり。(プロフ) - まろさん» おっと、つい感情がポロッと…そうなんです。もう学校滅ぼしたゲフンゲフン……まろさんもテスト頑張ってくださいね!(。`・ω・) (2019年11月15日 20時) (レス) id: 3e0865f552 (このIDを非表示/違反報告)
まろ(プロフ) - 荒ぶる作者の図ボソッ…………………………テスト終わってまたすぐテストとか鬼畜ですね。私もテスト二週間前に入りました。お互い?テスト頑張りましょう! (2019年11月13日 23時) (レス) id: 445c53037a (このIDを非表示/違反報告)
あゆり。(プロフ) - マジでテスト滅びてほしいわ。うん (2019年11月10日 20時) (レス) id: 3e0865f552 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あゆりは気力満点 | 作成日時:2019年8月16日 23時