【MHA】人魚姫と王子様【上鳴電気】 (ページ33)

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#再会と傷跡ページ33

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｢おい！A！」

追いかけてくれたんだ…。

それだけで嬉しくなってしまう私はなんて単純なんだろう。

寿命が近いからか、体力がほぼない私はすぐに追いつかれてしまった。

｢おい！A！！｣

『えへへ…。追いつかれちゃった。』

｢なんで泣いてっ…、｣

私は上鳴くんに倒れ込む。

足がもう泡になっているからだ。

｢Aっ、、足っ、、｣

『上鳴くん。人魚姫って知ってる？

人魚なのに人間の王子様に恋をして人になり、最後は王子様を思って死んじゃう女の子のお話。

私の個性、マーメイドはそれと同じ。

16の誕生日までに好きな人と結ばれないと泡になって消えちゃうの。』

ははっ、と自傷気味に笑った。

｢ねぇ、Aなんでそんなこと黙ってたの？｣

｢死柄木弔！｣

弔くんが…なんで…

｢俺がいるじゃん。俺はAのこと大好きだよ。

殺したいほどに。｣

｢殺したいほどって。

もしかしてあのときの傷は、、｣

｢傷？ああ、たくさん付けたねぇ。

傷つく度にAは綺麗になっていった。

綺麗だよ、A。｣

｢お前Aに近づくな！｣

｢ねぇ、A？なんでヒーローの腕の中にいるの？

Aは敵連合でしょ？

今なら許してあげるから戻っておいで。｣

私は…私は…！

『私は戻らない…！

敵連合に戻るくらいならここで泡になって死ぬ！』

｢ふーん。そうかぁ。

___________________じゃあここで死ね。｣

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