【MHA】人魚姫と王子様【上鳴電気】 (ページ17)

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#謝罪と好きなものページ17

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あのあと、黒霧が来て弔くんが巻いた包帯を外し、薬とかいろいろ塗ってもらった。

そして電気くんと会う日。

昨日は夜遅くまで黒霧とクッキーを作り直してやっと思い通りの味が出来た。

(電気くん…、喜んでくれるかな…。)

首元は弔くんの個性で怪我をしてしまったため今も包帯を巻いている。

優しい電気くんは心配してくるだろう。

心配されないようにマフラーを巻く。

(そろそろ冬だし、時期的におかしくないよね？)

｢Aちゃん！｣

『電気くんっ！あのね！』

｢先週はごめん！｣

『え？』

予想外の発言に戸惑う。

｢俺、Aちゃんのことなにも考えないで行動してたからびっくりさせちゃったよね。

本当にごめん！｣

(勝手に照れて出ていったのは私なのに…。)

『ふふっ。

そんなに謝らないで？

私がちょっと沈黙に耐えられなくて勝手に出てっただけだし、電気くんは全然悪くない。

むしろ私の方が謝らなくちゃいけなくて。

これ。手作りなんだけど受け取ってもらえる？』

昨日頑張ったクッキーを渡す。

｢クッキー…？｣

『悪いことしたなぁって思って。

もしかしてクッキー食べれなかったりする？』

｢いや、俺クッキー好き。

超嬉しい。ありがとう。｣

電気くんが喜ぶ姿を見て、私も嬉しくなる。

頑張ったかいがあった。

｢てか！

そろそろ中入ろうぜ！？｣

『そうだねっ！』

会ったらまず謝らなきゃって思って。

２人ともお店の中に入るのも忘れちゃうくらい必死だった。

『ふふっ。』

嬉しい。

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