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充電_izw ページ15

『はぁ疲れた、、、』


テレビやその打ち合わせ、連日のコラボ商品の会議とそれに伴う問い合わせへの対応。

これじゃあ身体がいくつあっても足りやしない。今日の動画が終わったら真っ先に会いに行こう。そう決めて彼女にLINEを送る。

『今日19時ぐらいに会いに行っていい?』

すぐにLINEが来た。
「忙しくないですか?大丈夫?」
『充電が切れそうだから笑』
「あ、そういうことか笑 いつでもどうぞ!」

そういうことがどういうことかは分からないがひとまず今日俺の精神状態は回復するだろう。

その後緩んだ顔を川上に不審者と間違われた以外には特に何事も無く順調に進み、ようやくAちゃんの家に着いた。

なんか久しぶりだから緊張するな、、

ドアを開けようと手を伸ばすと、向こうから気配がしてドアにおでこをぶつけた。

「きゃっすみま...えっあっ伊沢さん!!」
『こ、こんばんは〜』

俺、かっこ悪、、

「あ、ちょっと待っててくださいね!」


冷却シートとかか?そんなに痛くないけど、、まぁかわいいしいっか。

少しずつ会えた喜びが増してきて、再び頬も緩み始めたその時。


『お待たせしました〜!!』


Aちゃんが持ってきたのは、、ん?

『、、、え、Aちゃん?』

「ほんとはもっと一緒にいたいけど、、伊沢さん、お仕事頑張って!あと、ちゃんと充電器持っとかなきゃだめですよ?」


「はい!行ってらっしゃい!」


にこやかに送り出された俺は呆然と手を振ってドアを閉めて____


『って違う!違う!Aちゃん!開けて!』

走ってくる音がしてドアが開く。

「どうしたの?あ、それAndroidだっけ?」

『いや、そうじゃなくて!!あの!充電は!俺の!』
「俺の?」

彼女の反芻に思いっきり頷く。

あぁぁAちゃんの難しい顔かわいっ、、、ってそうじゃなくて!!ん〜〜どうすれば伝わるんだ、、、!?と悩んでいると、


「あ、こういうことか〜!」

彼女の声に驚くうちにいつの間にかAちゃんに抱き締められていて、
静まった俺に驚いたのか「あれ、違った?」と覗き込んだ顔に
喜びと少しの照れの色が混じっていたのを見て、

『せ、正解、、です、』

そう答えるのが精一杯だった俺はもう一度彼女を強く抱きしめた。

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まこ(プロフ) - 梨菜さん» ひゃー!!ありがとうございます!とても嬉しいです!更新頑張ります!!笑 (2019年5月24日 7時) (レス) id: ca7df84f29 (このIDを非表示/違反報告)
梨菜 - はじめて拝見させて頂きました...!!川上さんのお話がすごく素敵で面白かったです…!!これからも更新楽しみにしてます!! (2019年5月23日 22時) (レス) id: 7d00dc968f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まこ | 作成日時:2019年5月8日 21時

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