第8幕 責務 ページ9
煉獄 杏寿郎 side
『杏寿郎さんっ！！稽古つけてください〜』
煉「うむ！Aか！いいぞ！」
Aはいい子だ！
強くて優しいしそれに正直で頑張り屋
俺はAを気に入っている！
よく、柱たちに稽古を付けてもらえるように言っているようだが多分普通に柱の中でも一番か二番辺りの強さだ
なのに何故
己を高めようとするのはいい事だが何故なのだろう
少し気になったため聞いてみる事にした
煉「Aは強いだろう？それなのに、何故稽古を付けてもらうんだ？」
『何ですか〜急にっ！！気のせいです！柱の皆さんの方が私より強いですからねっ！私ももっと頑張らないと！！』
と花のような笑顔でふわっと笑う
今だって他の隊士達は音を上げるこの登り坂ももはやAはものともせず鼻歌を歌いながら登っていく
汗の一つも見せずに
そういう所が飾らない強さなんだろう
強さ…か。
「何故、自分が人よりも強く生まれたのか分かりますか？」
煉「………わ、わかりません！」
「弱き人を助けるためです。弱き人を助けることは強く生まれた者の義務です。強き者の責任を持って果たさなければならない使命なのです。決して忘れることなきように。」
『煉獄さーん？どうしたんですかっ？』
ハッとする。
気が付けばそこは俺の屋敷だった。
煉「ははっ！なんでもない！」
『そうですか〜？何かあったら言ってくださいねっ！！』
そんなAの頭をそっと撫でる
目を細め心地良さそうにすると
『杏寿郎さん！！』
そう笑った
煉「なんだA！！」
『先にお昼にしましょうっ！！』
煉「しかし、稽古が先では！」
と、言うも俺の空腹もそろそろ限界を迎えていた
分かっていたのか…
大した少女だ！！
『私、天ぷらが食べたいですっ！！』
煉「うむ！！いいな！！そうしよう！」
『わーい！！ありとうがございますっ！！』
そうやってぴょんぴょんと飛び跳ねて喜ぶこの少女が一番、誰よりも強いとは思わないだろうな
『天ぷら天ぷら〜！！』
強い者は弱い人を守らなければならない
俺は誰よりもその責務を全うしてみせよう
花のように笑うお前のように
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 366人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
？ - 8話のところが「ありとうがこざいます」になってますよ！ (2022年5月21日 18時) (
レス) @page9 id: 5ace0f76be (このIDを非表示/違反報告)
和音(プロフ) - 見列鬼さん» 結構試行錯誤してこの文章を考えているので嬉しいです！！記憶喪失の事も追追出していきます〜！ありがとうございます！楽しみにしていてください！ (2019年10月22日 21時) (レス) id: 9444692db3 (このIDを非表示/違反報告)
見列鬼 - ふわなちゃんが文章でどれだけ凄いか表せてすごいです。この子がなんで記憶喪失になってたか知りたいです！続き楽しみにしてます (2019年10月22日 7時) (レス) id: ea39a5038c (このIDを非表示/違反報告)
和音(プロフ) - 冬空さん» その言葉が物凄く励みになります。ありがとうございます！！ (2019年10月21日 22時) (レス) id: 9444692db3 (このIDを非表示/違反報告)
冬空 - 凄い面白いです！！ (2019年10月21日 13時) (レス) id: b6b3e612da (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：和音 | 作成日時：2019年10月18日 21時
