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第13幕 あの匂い ページ15

竈門 炭治郎 side




『…?大丈夫ですか…?』



街の人混みに酔ってしまったため椅子で休んでいた



突如、話しかけて来た少女からは鼻の奥がむず痒くなるほど優しくて柔らかい匂い


嗅いだことのないくらいの



よく見ると隊服を着ていたため鬼殺隊員だと言うことがわかった




『竈門炭治郎か〜!!私はねっ、桜小町Aって言いますっ!!』



炭「Aか〜!いい名前だなっ!」



『そちらの女の子は?妹さん…かなっ?』



炭「あぁ、こっちは妹の禰豆子。」



『気持ち良さそうに眠ってるね〜よしよし、禰豆子〜。』




Aが禰豆子の頭を撫でるとほんの少し禰豆子の顔が綻んだ




炭「女の子に歳を聞くのはあれだけど…Aは何歳なんだ?」



『私はね〜十六歳だよっ!!』



炭「そうか〜!!」




それから暫く話し込んでいた



Aは言葉や話し方、雰囲気、全てが優しくて柔らかい




薄桜色の髪の毛もふわふわとしていて触ったら溶けてしまいそうだ


俺を映す淡い水色の瞳には少しの曇りもなく何処までも真っ直ぐで



そして何より…




炭「…癒される…」




そう。



話しているだけで物凄く癒される。




『…?なんか言った?』



って覗き込んでくる


可愛らしい




『あ、うどん来た〜!!』




Aと話しているといつの間にか
へいお待ち、の言葉と共に二杯のうどんが出来上がっていた



どんぶりにあるうどんの上には今日の夜空を思わせる月のような卵が乗っていた




『わっ…!!美味しいっ!!』



炭「そうかそうか!!じゃあ、俺も…」




食べようとした



刹那




炭「っ…!?」





家に残っていたあの匂い



むせ返るのほどの鼻を劈く匂い





『炭治郎っ…!!!』





Aの呼ぶ声が聞こえる



でも俺は無我夢中で走った




あの匂いを追って

第14幕 鬼の禰豆子→←第12幕 鬼を連れた隊員



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- 8話のところが「ありとうがこざいます」になってますよ! (2022年5月21日 18時) (レス) @page9 id: 5ace0f76be (このIDを非表示/違反報告)
和音(プロフ) - 見列鬼さん» 結構試行錯誤してこの文章を考えているので嬉しいです!!記憶喪失の事も追追出していきます〜!ありがとうございます!楽しみにしていてください! (2019年10月22日 21時) (レス) id: 9444692db3 (このIDを非表示/違反報告)
見列鬼 - ふわなちゃんが文章でどれだけ凄いか表せてすごいです。この子がなんで記憶喪失になってたか知りたいです!続き楽しみにしてます (2019年10月22日 7時) (レス) id: ea39a5038c (このIDを非表示/違反報告)
和音(プロフ) - 冬空さん» その言葉が物凄く励みになります。ありがとうございます!! (2019年10月21日 22時) (レス) id: 9444692db3 (このIDを非表示/違反報告)
冬空 - 凄い面白いです!! (2019年10月21日 13時) (レス) id: b6b3e612da (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:和音 | 作成日時:2019年10月18日 21時

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