第6幕 笛の音 ページ7
冨岡 義勇 side
冨「A。合同任務だそうだ。」
『了解ですっ!!最近は義勇さんとの任務がお多いですね〜!』
冨岡義勇だ。
ここの所最近、Aとの合同任務がやけに多い…気がする。
そのお陰で、他の隊士からの視線が痛いが
「なんであいつが…」
「私の方が絶対…」
「Aに何かしたら…」
恨みが怖い
どれだけ愛されているんだAは
…羨ましいな
『あ!!義勇さんっ!』
そう俺を呼ぶ柔らかい声がその笑顔が愛しくてたまらない
そばに居れば居るほど手に入れたくて仕方ない
独占欲…というのだろうか
冨「…どうした?A。」
『見てくださいっ!縁日ですよ〜!』
伏せていた顔を上げるとそこには林檎飴やお面、様々な屋台があった
『わぁ〜!!義勇さん!ちょっと寄って行きませんか?』
その光景にパァァァァァっと顔を輝かせる
冨「…駄目だ。遊びで来ている訳では無い。」
そう言うと肩をガックリ落とし寂しそうな顔をする
『そ、そうですよね…任務で来たんですもん!!無責任なこと言ってすみませんっ!』
ポロポロとその大きな瞳から溢れんばかりの大粒の涙が零れ落ちる
周りからはコソコソと
「わぁ、泣かしてるわ…」
「最低だなあの男…」
「可哀想…あの女の子…」
うっ…
流石の無表情の俺でも心は痛い
冨「っ…はぁ…分かった。少しだけなら、寄っていこう。」
『へっ…?いいんですかっ!!』
と笑顔になる
コロコロと表情が変わって忙しい奴だな
冨「っ…あぁ。あまり、ゆっくりしている暇はないがな。司令が入れば直ぐに山に向かうぞ。」
『義勇さんっ!ありがとうございますっ!』
冨「っ…!あぁ…。」
やっぱりお前は笑っている方がいい
『義勇さん!笛があります!!私、笛は得意なんですよ〜』
冨「…意外だな。一つ買うか。」
店の者に毎度あり そう言われて笛をAに手渡す
『ぎ、義勇さん?!いいんですかっ?!大事にしますっ!!』
冨「あぁ。それより、お前の笛の音、聞かせてくれないか?」
『っ…!もちろんっ!!』
そう言って聞かせてくれたAの笛の音は
泣きそうなくらい綺麗で優しく、その場の誰もを虜にするそんな音色だった
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? - 8話のところが「ありとうがこざいます」になってますよ! (2022年5月21日 18時) (レス) @page9 id: 5ace0f76be (このIDを非表示/違反報告)
和音(プロフ) - 見列鬼さん» 結構試行錯誤してこの文章を考えているので嬉しいです!!記憶喪失の事も追追出していきます〜!ありがとうございます!楽しみにしていてください! (2019年10月22日 21時) (レス) id: 9444692db3 (このIDを非表示/違反報告)
見列鬼 - ふわなちゃんが文章でどれだけ凄いか表せてすごいです。この子がなんで記憶喪失になってたか知りたいです!続き楽しみにしてます (2019年10月22日 7時) (レス) id: ea39a5038c (このIDを非表示/違反報告)
和音(プロフ) - 冬空さん» その言葉が物凄く励みになります。ありがとうございます!! (2019年10月21日 22時) (レス) id: 9444692db3 (このIDを非表示/違反報告)
冬空 - 凄い面白いです!! (2019年10月21日 13時) (レス) id: b6b3e612da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:和音 | 作成日時:2019年10月18日 21時