【ブルーロック】鮫喰らう。【男主】

第20話　いざ、 ページ24

潔side


白宝高校から来たらしい海野A、

俺の一つ下で、水泳部らしい。



いやでも、さっきの身体の柔らかさを活かしたボールを止める動き…。


確実に才能があるやつの動きだった。




本人は色んなスポーツとかを経験してきているからか、それらの個性が組み込まれた動きをしてる




「時間もないし…、一点先取でいい？いさぎ、」

「ああ！手加減はなしだからな！」



ルールは簡単、ボールは真ん中に置いて、10経ったら走って取りに行く。

ボールとの距離は15メートル

そして、そこから1点先に取った方が勝ちだ。





スマホで設定した一分後に音が鳴る、

あともう少しだ、


さん、に…、いち……




ピーッ！




音がなったと同時に俺たちは走り出した、


「なッ、」



彼奴、速い！！

いや焦るな、まだ先にボールを取られただけ、まだ巻き返しは効く。


「速いだけじゃサッカーは出来ねえぞA！」

「うん、知ってるよ。」


面と向かって一対一、どう来る？

Aの目を見つめ、じっと次の行動に控える、ボールの動きを……




……ッ！？ボール、どこだ！？

Aの足元にボールがない、さっきまで…！



「ほっ、」





なるほど、ボールを後ろに下げて踵で蹴り上げたのか…！

でも、踵で蹴り上げたとして、あんなにボール上がるかッ！？


まずい、先手取られる……ッ！！



「まだ行かせねえ！終わってねえ！！」

「凪先輩がやってたやつ……、こう、かな。」


こぼれ球を狙う、そして、そして……！




トッ……


「は、……トラップ...！？」

「こう、して……、こう！」








Aに蹴られたボールは、綺麗な軌道を描いてゴールへと吸い込まれていくようだった。



「ひひ、…俺の勝ち。」

第21話　壊滅的→←第19話　潔世一

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す