いつになったら目の前に現れてくれるの？【stxxx】

▽入学13日目 ページ11

もう、生徒会がいつメンみたいになってるけど私は居たくている訳じゃない。




なんなら今もすぐに抜け出したいTHE･陰キャです。





私より可愛い子なんて沢山いるのに、よりによってなんで私なの？




疑問を抱えつつもいつもの光景が目の前で繰り広げられる。




こ｢あぁー！僕のパン〜！｣



る｢ころちゃんが取らないのが悪いんですぅ〜！早い者勝ちです！｣



ジ｢るぅとの勝利〜！｣



こ｢はぁ〜？だっる。｣




毎日この喧嘩しかしない。




会長の様子が変。



『会長大丈夫ですか？』



な｢ん？ん、あー、大丈夫。ちょっとぼーっとしてた。｣



『そうですか。』




副会長も様子が変。



『副会長も大丈夫ですか？』




さ｢あ、ん。大丈夫だよ。気にすんな。｣



副会長に髪をわしゃわしゃされる。




『ん、』



『会長、副会長何かあったら相談してくださいね。』



思ってもないことを言ってしまう。




でも心配なのは本音だ。




私だってTHE･陰キャの殻は外したくない。




変に絡まれたら私だって怖いから。




トラウマがあるから。





な｢本当、Aはなんでも見てるね。｣



さ｢ふっ、安心しろ。俺らは大丈夫だから。Aには俺たちがついてる。俺らはAの味方。｣



意味が理解できなかったけど



『あ、ありがとうございます』



と、だけ返しておいた。



会長と副会長に頭を撫でられる。




『なんか、撫でられると安心しますね。温もりがあると言うか』




不思議とこの時間が終わってほしくないと思った。



意外とこの日常が好き。



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今思えば2人のこと”会長””副会長”って呼んでたんだね。




なーくん。さとみくん。



もう1回撫でてよ。あの時の温もりをもう1回感じたい。




また、あのいつもの光景を見せて。




帰っておいで。




次は私がみんなを救うから。

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