197話 ページ48
朝ごはんの片付けも終えて
私も大学に行く準備をしていると
「じゃあそろそろ行くか」
拓兄ちゃんが隆弘を促す
「もうそんな時間か…分かった」
心なしかちょっと寂しそうな隆弘
「車出してくるから待ってて…Aと話でもしてれば？」
「そうさせてもらうわ」
そう言って
髪の毛をセットしている私の方に
近づいてきてハグしてくる
「もう、今髪の毛やってるから
あんまり動かさないで」
「髪の毛なんていいよ…またAに会えなくなっちゃうのに」
「でもあと1週間くらいでお休みでしょ？
…隆弘のお家行くの楽しみにしてる
1週間なら電話でも我慢できるし」
「むう…そうだけど…
今日みたいに朝からAが居るのが幸せすぎて…
1人の家に帰りたくない」
「…そう思ってくれるのは嬉しい(笑)
…私も隆弘といると幸せだよ？」
「なら同棲すればいいんじゃん！これ名案！」
急な提案にびっくりして思わず
ヘアアイロンを落としそうになってしまった
「ど、同棲…？」
「そう！一緒に住めばいいの！」
「いいなとは思うけど…拓兄ちゃんなんて言うかな」
あの人整理整頓出来ないし…この家で1人で生きていけるのかな(笑)
この前も「私が出ていったら…」って
もしもの話をしただけでかなり驚いてたし
おまけに彼女もいる気配がない(笑)
誰かいい人見つけてほしい(笑)
「拓人なんか1人でも大丈夫でしょ」
「いや、あの人結構やばいの
私が入院して数日家に居なかっただけでも
この家すごいことになったんだから」
「確かにそう言ってたね(笑)
…まあ、いいやちょっと考えといて…一緒に住むこと」
こういう強引なところ隆弘らしいなって思った(笑)
でも一緒に住むって想像しただけでも幸せだな…
って思った
逆に毎日隆弘が家にいるって…私心臓もつのかな
心配にもなった(笑)
そんなことを考えてる内に拓兄ちゃんが
車を出してきたみたいで
「…そろそろ行かなきゃ」
「いってらっしゃい 撮影頑張って」
「うん」
ちゅっ
とまた触れるだけのキスをしてくれた
「これはいってきますのチューね」
そうしてくしゃっと笑って部屋を出ていく隆弘
…もうその笑顔本当に反則
「…いってらっしゃい」
やっぱり同棲なんてしちゃったら心臓もたないや…
玄関で隆弘に手を振りながらそう思った(笑)
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きゃろっとさん(プロフ) - ゆなさん» コメントありがとうございます！続きを楽しみに待ってくださってる方がいて嬉しい限りです...泣これから何か起こります。笑でも2人の将来を楽しみにしていて下さい！更新頑張ります！ (2017年10月22日 23時) (
レス) id: 0140d68177 (このIDを非表示/違反報告)
ゆな(プロフ) - こんにちわ。一気に読ませて頂きました。続きが気になって仕方がありません。何か起こるみたいですが、早く解決することを願います。早く結婚して子供ができたらいいです。楽しみに待ってます。 (2017年10月21日 9時) (レス) id: b00ced6101 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きゃろっとさん | 作成日時：2017年10月14日 19時
