story

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隼side






・








ﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟｯ……ﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟｯ……。









『…んーーーーーーー。』









ずっと鳴っているアラームを
手探りで止める。









『今、何時だよ……』









そのまま携帯に目をやると、

10:15の表示。









『まだ、10:15じゃん。』









また、二度寝しようとした時

自分の胸の中でモゾモゾと動く何か。









バッとタオルケットをめくると


小ちゃく丸まって
俺のTシャツの袖を握って寝てるAの姿。









「んー…………。」









『………え。』









なんで、Aと一緒に寝ているのか



わけがわからないままとりあえず


起こさないようにタオルケットをかける。









タオルケットをかけると

ふにゃんと柔らかい笑顔をするA。









『…………………可愛い。』









二度寝するつもりだったのに、

そんな事も忘れてじーっとAを見つめる。









・









・



いつも、隣にAがいるのが当たり前。





小さい頃からずっと好きだけど

このポジションから抜け出せない。







メンバーにもAのことは、
曖昧にしか言ってない。








だって、亜嵐くんとかさ涼太くんとか
あんなイケメンが好きになったら終わりだよ。









結局は、このポジションが
1番なんだかんだでAに近い。









そんな事を考えながらAの頭をそっと

撫でるとフワッとAの香りがして


また、ギュッと胸を締め付けられる。









・









・








『…………いつまで俺は幼馴染？』

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