.38 ページ38
・
隼が出ていってから
机の上に置いていた携帯が震えた。
・
・
画面を見ると''玲於くん''の文字。
ロックを解除してそっと耳に当てると
久しぶりの玲於くんの声。
・
・
『…何やってんの？』
え…いきなり電話の一言目それ？
ちょっと突っ込みたい気持ちを抑えて答える。
・
・
「いや…何やってるって言われても。」
『暇なんだけど。』
「暇って…。
そんな要件で電話してきたの？」
『悪い？』
「いや…別に悪くわないけど…。」
花火大会があって以来
玲於くんとはちょくちょくLINEをする程度
だけど電話は久しぶりすぎて
少しびっくりする。
『なに…？隼の家にでもいるの？』
「…うん。まぁ、、
隼は買い物に行っていないけどね。」
『ふーん。』
「で、他になにか用件でもあるの？」
『いや。別に…』
「え…本当にただ暇なだけで
電話してきたの？」
『そうだけど？』
「そうだけど…って」
そう喋っていた時
ガチャリとドアが開いて明るく元気な隼の声
・
・
『プリンも買ってきたよー？
あ、電話中？』
「あ、、うん。
ありがと隼。」
・
・
・
「もしもーし？
あれ、玲於くん？？」
電話に戻ろうと耳に当てると
機械音だけが向こうから聞こえてくる。
「え…切れちゃってる。
ま、いっか。
隼、ご飯食べよ？」
携帯を机の上に置き、
隼を見ると買ってきた物を
両手に持ったままぼーぜんと立ち尽くす隼。
・
・
「………隼？」
『ん….あー…食べよっか！』
ぎこちない笑い方で袋の中から
ご飯を取り出す隼。
髪の毛の間から見える隼の顔が
どことなく泣きそうで
「隼…なんで泣きそうなの？」
そう言って近づくも、
サッと反対方向を向く隼。
『いつから………？』
「へ？……」
『いつから、玲於と知り合ってたの？』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 268人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
レモン(プロフ) - ひかさん» ありがとうございます(；；)更新にバラつきがあって遅かったりしますがこれからも、storyよろしくお願いいたしますm(_ _)m (2017年10月10日 21時) (
レス) id: 8917be00a0 (このIDを非表示/違反報告)
ひか(プロフ) - この小説良いですね！更新頑張って下さい!!! (2016年9月27日 0時) (レス) id: 746439eef7 (このIDを非表示/違反報告)
レモン(プロフ) - 愛寧さん» そうなんですか！私も隼くん好きです。ありがとうございます。更新、できる限り沢山できるように頑張ります。 (2016年8月10日 0時) (レス) id: 8917be00a0 (このIDを非表示/違反報告)
愛寧(プロフ) - レモンさん» 私は隼くんファンなのでとても嬉しいです！！楽しみにしてます！ (2016年8月4日 17時) (レス) id: dd65ee9221 (このIDを非表示/違反報告)
レモン(プロフ) - 愛寧さん» 読んでいただいきありがとうございます。コメント、凄く嬉しいです！更新、遅い時あるかもしれませんがこれからもstoryよろしくお願いいたします。 (2016年8月3日 23時) (レス) id: 8917be00a0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：レモン | 作成日時：2016年7月22日 2時
