鉄樹、花を開くⅢ【相澤消太】 (ページ46)

今日:23 hit、昨日:37 hit、合計:9,002 hit

46 ページ46

黒鉄side

同棲生活は幸せです。おかげさまで仕事も捗るし、付き合いが長いからかNOストレス。

帰る家には消太が居るし、消太も家に返ってくる。切実に嬉しい

あとご飯おいしい。

［いただきます！…んー！おいしい！］モグモグ

相澤［…わかるのか、？］

［分からん！でもおいしいよ！］

相澤［？？］

まごころと愛情のこもった料理は最高だ

あぁ～早くご飯食べたぁい！！

切島“なんか相澤先生といっしょに住むようになってからすげー姉貴上機嫌っすね”コソッし

天喰“アインの周りにお花が見える”

との噂。

ですがこの生活に早速ピンチが訪れたのです。

ピピッ！となる測定完了を示す機械音が響く

私の目の前には布団にくるまり、目をとろんとさせ咳き込む消太。

相澤「ゲホッゲホッ」

「あちゃー、こりゃしんどい」

体温計には38,7と表示されていた。

昨日の夜、寒気がすると言っていたのだが朝起きてきたときには驚いた

私が先に起きてトーストを焼いている時、、、

［あ、おはyっ？！！］

壁を伝って必至に歩いてくる消太の顔色は悪く、足取りはふらふらとしている

［ちょ！ストップ！！］

私は急いで消太の体を支えた。

［熱っ！］

相澤［…ゲホッゲホッ］

［風邪引いてるじゃん！とりあえずベット戻ろう！］

ということがあった。

消太が寝ている隣に座り熱さまシートを額に貼って水を飲ませる。

水は飲めるようだが、目が虚ろとしていて焦点が合っていない

顔も真っ赤で呼吸も苦しそうだ…

相澤「寒い」

熱もまだまだ上がりそう

「病院行こっか、準備するからまっててね」

私は保険証等を用意しようと立ち上がると

「！」パシッ

相澤「行くな」

腕を掴まれた。私はその手を優しく覆う

「病院行かないと辛いの長引くし、雄英にも連絡しなきゃだからちょっとだけ待ってて。」

消太は諦めたのか力なく私の腕を離した

「すぐ戻ってくるから、目瞑ってな」

私は寝室を出て雄英に連絡した。

根津「相澤君が！分かった、ゆっくり休ませてあげてくれ、授業はこっちで調整しておくよ」

「ありがとうございます。失礼します」

一人にはさせられない。私も事務所に連絡し休みを取らせてもらった。