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相澤side
Aといっしょに住むようになってからしばらく。
俺は今年から新たな1年の担任になり、生徒個人個人の教育プログラムを練るため仕事に明け暮れていた
黒鉄「コーヒーいる？」
「頼む」
だがAがコーヒーを淹れてくれる間にもパソコンからの光はどんどん眩しく感じ、文字もぼやけ、瞼は重くなってくる。
まだ寝れない
寝ちゃいけない
だがいつの間にか俺は寝落ちしてしまった。
コーヒーの優しく温かな匂いに目が覚める。肩にはタオルケットが掛けられていた
黒鉄「おはよ」
Aはソファに座り本を読みながら冷えたコーヒーを飲んでいた
「どれぐらい寝てた」
黒鉄「私がお風呂入ってでてくるぐらいだから小一時間ぐらい」
「そうか…」
黒鉄「コーヒー今なら淹れたてだから」
「ありがとう」
黒鉄「どういたしまして、あんまり無理しないでね」
「善処する」
俺はきちんと座り直し、コーヒーを一口含むともう一度資料たちに向かい直した。
今日すべき仕事が終わったのは24時過ぎ、テーブルを片付け立ち上がろうとすると
黒鉄「終わった？」
「ああ。シャワー浴びてくる」
黒鉄「おっけー、コーヒーカップは貰っとく！ちゃちゃっと終わらせて寝よーぜ！」
まだまだ元気そうだ
「分かった、笑」
この日、俺達は一緒に寝所に入った。
スヤスヤと寝息を立てながらどこか幸せそうに寝ているAに俺はそっと頬を撫でた。
寮暮らしも悪くなかったがやはりこいつが居るのと居ないのでは全く違う
朝起きればAが居て、ご飯を食べるときにも、寝るときにも歯を磨くときにすらAが居る
「おやすみ」
次の“おはよう”が楽しみだ
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作者名：やゆよ | 作成日時：2024年2月4日 22時
