鉄樹、花を開くⅢ【相澤消太】 (ページ44)

今日:26 hit、昨日:51 hit、合計:9,056 hit

44 ページ44

黒鉄side

3月末、私はついに事務所兼家を卒業。そして、、、

「よろしくね」

相澤「こちらこそ」

祝同棲生活！！

事務所から15分、雄英から20分とお互いの職場の中間地点に新居を構えた。

ちなみにセキュリティ面を考えて少しいいとこのマンション。

「じゃ、部屋は予定通りに！！」

相澤「ああ。」

2LDKなのでリビングなどとは別に二部屋ある。

1つは二人の寝室、もう一つは真ん中をパーテーションか何かで区切ってお互いが1人になりたい時、または仕事ができるスペースを確保。

そして同棲のお悩みポイント家事分担。

私は料理はできるけど味がわからないので清掃担当、消太はお食事担当。掃除は掃除機・食器洗い・風呂掃除などなど広範囲に渡るが相談しつつだ。

お互いの仕事はかなりハード。宿直やら出張があるからこの分担は必ずしも守られることはないのかもしれない。

でも約束した。

『何しても上手くいかなかったら家事代行サービスを頼む。』

喧嘩したら仲直りの方法を決めておくカップルと同じ！！準備だけは完璧にする！

という私のお願いを聞いてくれた結果だった。

「いやはや、大変かもしれんがきっと楽しいのぅ」

相澤「誰だよ」

「おばあちゃんになった未来の自分」

相澤「…」

「そんな目で見ないでください、傷つかないけど傷つきます」

同棲を始めてとある日

お互いの仕事から帰宅してもなお、消太はリビングにパソコンと資料を出して仕事をしていた。

「コーヒーいる？」

相澤「頼む」

「ラジャー」

私はキッチンに向かいコーヒーを淹れた。豆からの匂いを楽しみながら用意し、消太の方に持っていくと

「あれま」コソッ

消太は机に突っ伏して寝てしまっていた。

ここ最近ずっと資料とにらめっこしてたからかなり疲れているのだろう

私はタオルケットを取りに行き、消太に掛けた。

「おつかれさま」

起きるかもしれないのでコーヒーはパソコンと資料から少し離れたところに置き、私は風呂に入りに行った。