鉄樹、花を開くⅢ【相澤消太】 (ページ42)

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黒鉄side

エンデヴァーさんの叱責を受け、私達はふつーに食事を始めた

私がこの3人と話したかったのはきちんとお礼が言いたかったから。

きっと‘気にするな’という意味でエンデヴァーさんは私の帰国会見に来なかったのだろうけど、ちゃんとお礼を言えていない。

ジーニストさんにもあまり時間がなくてちゃんと言えなかったし、ホークスは会見終わったら話す間もなくどっか言っちゃったし…

「色々とありがとうございました」ボソッ

ホークス「何がです〜？自分の頭だけで完結させないでくださいよ」

「…なんか一言一言カチンと来るな！！」

ホークス「短気なんじゃないですか？笑」

その余裕ぶっかましてますって感じが腹立つ！

私の顔はピクピクと引き攣らせながらもできるだけ笑顔を保っていた。

…このままホークスのペースに巻き込まれていると言いたいことをちゃんと言わせてくれない。

私はホークスの顔を見ないようそっぽ向いてから胸に手を当て、大きく深呼吸をした。

ホークス「アインさん？」

「ふぅー」バッ

そしてバッとホークスの方に振り向き、とてつもないスピードで話を切り出した

「“アイン”の件は助けてくれてありがとう、一緒に考えてくれてありがとう、アメリカまでわざわざ来てくれてありがとう、携帯ありがとう」ツラツラツラ

ホークス「あ、ちょっ、、」

「本当にありがとう、私に気を使ってわざと怒らせようとしてたのは分かってる、でもちゃんとお礼はさせてよ」

ホークス「…充分伝わってますよ」

「ほんとホークスには感謝してる」

ホークス「…これからもよろしくお願いします、アインさん」

「こちらこそ！エンデヴァーさん、ベストジーニストさん、色々ありがとうございました！これからもご迷惑おかけします！」

ベストジーニスト「先に言えば良いってものではない。」