鉄樹、花を開くⅢ【相澤消太】 (ページ40)

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相澤side

数日前、突然Aが雄英高校を訪ねてきた。

黒鉄「お邪魔します！！」バタンッ
　

山田「ど、どどした？！！」

黒鉄「ねぇ！私ビルボードチャートNo.3だった！！！」

「！！」

驚いたものだ。事件解決数と社会貢献度で言えば上位に組み込むのは間違いないと思ってはいたが、いきなりNo.3

毎度コイツは予想の斜め上を行く。

「おめでとう」

　
黒鉄「ありがとう！笑」

ビルボードチャートは生中継される。俺は壊理ちゃんと仲良くその映像をテレビで見ていた

壊理「あ！お姉さんの番だ！！」

MC《No.3になりましたアイン、一言お願いします！》

Aはマイクを受け取り目を伏せて落ち着いた口調で話しだした

黒鉄《伝えたいことは沢山あります。“ありがとう”も“ごめんなさい”も、きっと一生懸けても全員に伝えきれません、笑》

伏せられた状態からだんだんと開けてくる瞳。その目はまるで未来を見ているようだった

黒鉄《敵を倒す、笑顔を守る。よくヒーローが言う常套句。そんなもの当然だ！！私は繋いできてくれた命と思いを必ず次へ紡ぐ。もう過去は引きずらない、ガソリンに変ええてどこまでも走り続ける！！》

また、眩しい光を放つAがテレビに映し出された。

壊理「やっぱりかっこいいね！」

Aのキラキラが壊理ちゃんに移った。壊理ちゃんのキラキラした上目遣いに俺は思わず頭を撫でていた

「そうだね、笑、」