鉄樹、花を開くⅢ【相澤消太】 (ページ39)

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黒鉄side

その後の順位はいつも通り。飄々としたNo.2の名が呼ばれ、私の隣に来ると…

ホークス「どーもどーも！！こんにちは、No.3殿！！一個席近づきましたね！！笑」

「…」カチンッ

ジーニスト「はぁ、」

ジーニストさんの呆れたようなため息はごめんなさい、一度置いておきます。

いやさ、ホークスには本当にお世話になったから“ありがとう”じゃ足りないけどまず“ありがとう”って言おうと思ってたんだよ？？

だがなんだその顔は、？！

わざわざNo.3を強調したな？！勝ったってか、自分が勝ったってか！！！

私はホークスに差し伸ばされた手をバチンと取り、青筋を立てながらとてつもない力で握手した。

「どーもどーも？？No.2殿？あと一歩で追い抜かされちゃいますね！気をつけやがれ、どーぞ？？」ギギギ

ホークス「いやぁ、まだ無理じゃないですかね、No.2と3の間は意外と深いと思いますよ。どーぞ？？」ギギギ

握手から骨の軋む音なんて聞こえるはずがないのだが、間違いなく“ギギギ”という音が聞こえる。

余裕をかましている鷹と負けず嫌いの怪物のいがみ合い。それを制止したのは

ジーニスト「その辺にしておけ。」

No.4だった。

ジーニスト「来るぞ」

私達はその一言で次にステージに出てくる人に注目した

リポーター「並々ならぬ強者の風格！No.1フレイムヒーロー、エンデヴァー！！！！」

久しぶりに生で見たNo.1の背中はやはり大きい。オールマイトのような象徴としてのNo.1ではなく、不器用なエンデヴァーさんなりのNo.1。

私はエンデヴァーさんをじっと見つめた

ホークス「…アインさんってエンデヴァーさんのこと意外と好きですよね」

「え？」

ホークス「口角、上がってますよ」

「…お互い様でしょ」

ホークス「…ですね、笑」