鉄樹、花を開くⅢ【相澤消太】 (ページ4)

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相澤side

俺は壊理ちゃんが漢字テストで百点を採ったこと、笑顔で学校から帰ってきたことを伝えた。

黒鉄「さっすが壊理。あ～、平仮名教えてた時が懐かしいよ…」

「もうお姉さんになってきてるよ」

黒鉄「…はやいなぁ」

すると電話の向こうからコンコンコンと扉をノックする音が聞こえた。Aはちょっと待っててと俺に言うが、どうやら電話は終わらなければならないらしい

黒鉄「ごめん呼ばれた。行かなきゃ」

「わかってる。速く帰ってこいよ」
　

黒鉄「うん」

「無理するなよ」

黒鉄「分かった」

「じゃあおやす、、」

黒鉄「あ、ちょっと！待って！」

「？？」

黒鉄「消太の声が聞きたかったのはほんとだよ。話せてよかった、疲れ吹っ飛ぶ。できるだけ速く帰る、消太も無理しないでね。じゃ、お休み。」

そうして電話は切れた。

「いい逃げか…いい度胸だ。帰ってきたら覚えて、、」

コンコンコン

次は俺の部屋の扉がノックされた。今日はどこもかしこも客人が多い

「どうぞ」と声をかけると扉を開けたのはパジャマ姿の壊理ちゃんだった。

俺は壊理ちゃんの前でしゃがみ目線を合わせ話をする。

「今日は遅寝さんだな」

　
壊理「ほんとは、もうちょっと早くお話したかったんだけど忙しそうだったから、、」

電話が終わるまで待ってたのか。俺は壊理ちゃんをベットに座らせ、ホットミルクを淹れた。

「あんまり夜ふかしするのは良くないからこれ飲み終わったら布団に入ろう」

壊理「うん！」