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黒鉄side
予定の時間になると黒鉄さんはステージに登壇し、挨拶を始めた。黒鉄さんは挨拶のだけは1人になる。狙ってくるならここ。私は更に警戒心を強めた
「…まだか」
百合野「あの、、アイン」
百合野さんが話しかけてきた。
「どうかしました？」
百合野「黒鉄明は、、敵です。」
「それは…どういうことで」
百合野「最近話題の“異能解放戦線”はすべて彼の指示なんです！証拠もあります！見てくださいっ！」
私は彼が渡してきた資料に目を通す
「…どれも証拠というには弱い気がしますが、どれも“黒鉄さんが関わっている”という偶然が重なりすぎているのは気になりますね」
百合野「あの人は支持率を上げるためなら何でもしますっ、あの男を捕まえてください！」
「私は警察ではありません。彼の挨拶が終わり次第話を聞きましょう」
百合野「それでは遅いのです！！彼はこのフェスをも利用するつもりです。もうすぐここにも“信者”が来ます！！」
饒舌に話をしていた百合野さんはここでいきなり言葉に詰まった。
百合野「…実は私も協力させられていたんです。じゃないと家族を殺すと言われてっ」
「何を協力したんですか、それを先に押さえれば証拠になります！」
百合野「…黒鉄明の息子“黒鉄慶”の拉致です。慶さんは明さんの一連の行動に強く反対し公表すると言いました、、ですがそれが仇となり明さんは私に彼の拉致を命令し、私は、、仕方なく…」
「彼は今どこに？！」
百合野「○△ホテルのXX号室です！！」
「分かりました、すぐ警察を向かわせ、、」
百合野「待ってください！！駄目です！！そこには毒ガスが仕掛けられていて危険です！！普通の人間では死んでしまいます！」
「…なるほど、だから私に言ってきたんですね。」
百合野「すみません、、」
「それで他に知っていることは？信者はどこから来るんです？」
百合野「搬入口です！明さんの挨拶が終わるタイミングで彼らが入ってきます！」
「分かりました。警察とヒーローには搬入口を固めるよう伝えます。私は慶さんの方に行ってきます。百合野さんはできるだけ危ない行動はしないように」
百合野「お、お願いしますっ」
私はすぐにファット達に連絡をまわし全警察とヒーローを搬入口に集結させ、私は慶が拘束されているというホテルに向かう
“ふりをした”
―――
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黒鉄 慶(けい、きょう)
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作者名：やゆよ | 作成日時：2024年2月4日 22時
